歯周病治療の実際
2023/08/09
こんにちは!
千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです!
以前ブログで歯周病治療の大まかな流れについてお話させていただきました。
今回は治療が実際どのように行われているのか詳しく説明していきます。
まずは歯周病なのかどうかを判断するためには歯周組織検査と呼ばれる検査を行っていきます。
よく歯医者さんで「歯ぐきをチクチクと棒で触っていきますね」といわれる検査になります。
歯周ポケットプローブと呼ばれる目盛りのついた細い器具を歯と歯茎の境目にある歯周ポケットに入れてポケットの深さを測定していきます。
ポケットの深さを測定するのと同時に検査時に出血があるかどうかも記録していきます。
この出血は歯科医師や歯科衛生士が強く歯茎を刺したからだと思われがちですが、歯周ポケットプローブを使用する際には力として20g~25g程度の力で検査を行っていますので、正常の歯肉では出血や痛みは出てくることはありません。既にポケット内に炎症がある場合には血管が拡張して出血しやすい状態になっているのです。
歯を支える骨が溶けている場合やかみ合わせが強く歯に大きな負担がかかっている場合には歯の揺れが確認できます。揺れの大きさによっても歯周病度合いが確認できます。
検査の結果ポケットが深い場所や汚れが多い場所をご説明し、診断がつきます。診断結果をもとに歯のお掃除に進みます!
始めの歯のお掃除ではスケーラーと呼ばれる器具を用いてポケットのごく浅い部分および歯と歯茎の境目に付着しているプラークを落としていきます。
超音波の細かな振動により歯石は粉砕されて落ちていきますが歯茎等の柔らかい軟組織と呼ばれる部分には粉砕の力はかかりません。振動と同時に水も出しているため汚れを洗い流していきます。歯石がとれたり、歯茎が下がって凍みやすい方にはしみる症状が出ることもありますので、治療中しみる症状が強ければ水の出ない手用のスケーラーにて汚れを落としていきます。
続いてポケットだけではなく歯面清掃で歯の表面の汚れを落としていきます。歯医者さん専用の電動歯ブラシのイメージです。ゴロゴロ回転しながら磨いていきます。
お掃除が終われば最低でも1週間以上は間隔をあけて再検査を行います。なぜ再検査するのかというと、前回までに行った歯のお掃除や歯磨き指導でどうお口の中が変化したのかを確認し次の治療につなげていくためです。最低でも1週間の間隔をあける理由は歯茎が治るのには時間がかかるためです。治る時間を与えずに検査しても汚れが落ちても、ポケット等の数値は変わらないですよね。
残念ながら、検査の結果健康な状態になれば治療がおわりというわけではありません。健康になった場合にはそれを維持できるかが一番の課題です。歯周病が今後重症化しないためには定期的なお掃除を行う必要があります。期間は人(患者様のお口の状態)によって変わりますが、3-6か月程度が目安になります。
検査の結果、改善は多少したものの健康にまでは及ばない場合も多く理由としてはポケットの深い部分ではポケット奥深くに潜む歯肉縁下歯石が残っているためです。
縁下歯石は硬く強固に歯の根っこ表面に付着しています。前回使用した超音波スケーラーではポケット深くに入りにくいため、手用スケーラーにてポケット深くの縁下歯石を除去していきます。
ポケットの深い部位であり、炎症が既に強い部分のお掃除になるためお掃除中の出血や痛みが出る可能性がありますので、麻酔を行いながら縁下歯石を除去していきます。
再度検査を1か月程度期間をあけてから行い、治癒しきれていない場合には歯周外科処置を行います。
歯周外科処置では、腫れている歯茎の中で見えない歯石や汚れを取るのではなく、歯肉を開いて直視下で汚れを取っていく処置や、歯茎を再生させるための薬剤を注入し歯を支える骨や歯茎を増生またはスぺースを作る処置など状況に合わせて様々な処置を行います。
歯周外科は全員に行う処置ではなく、歯周病が重度な部位に対して行われる処置ですので軽度から中等度の人では基本的には行いません。
歯周病が気になっている方は是非妙典歯科Nクリニックへご相談ください。
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