お口の異変や違和感を的確に治療
SURGERY
親知らずの治療や顎関節症、口内の腫瘍などは口腔外科として対応します。虫歯や歯周病以外でお口の中を傷つけたり、口が開けにくい症状が見られたりする場合も、遠慮なくご相談ください。特に口内炎は、ケースによって口腔ガンや腫瘍などに該当するものもあります。「長引いているがそのうち治るだろう」と放置せず、普段より治りが遅い等の異変がある場合は早期の受診をお勧めします。
外傷(がいしょう)・怪我(けが)
外傷とは、臓器や組織が異常な作用力によって破壊された状態で、誤って噛んだり、物で切れたり、ぶつけて打ったり、が代表的な外傷です。その他、凍傷や熱傷、電気的な損傷、放射線損傷、化学的損傷なども取り扱っています。
外傷の種類
- 歯が一部欠けた。
- 歯が大きく折れた。
- 歯が抜けた・グラグラで抜けそう。
- 唇・頬・舌を咬んだ。
- 唇が切れた。
- 顎関節が脱臼した(顎が外れた)。
- 顎の骨が折れた。
1.歯が一部欠けた
歯が一部欠けた場合には欠けた範囲がによっても治療内容がことなりますが、通常虫歯治療と同様の治療となり、歯の形を再現して詰め物を行います。
2.歯が折れた
歯が大きく折れた場合には歯の神経に達する破折と考えられます。神経まで達している破折であれば、神経を除去する根管治療になる可能性が高いです。神経の見える大きさがかなり小さい場合や破折して数分程度の対応であれば神経を残した治療が行える場合もあります。
3.歯が抜けた、グラグラしている
歯が抜けた場合には、歯の脱臼という状態です。抜けた歯を必ず探してご持参ください。またご持参いただく時の注意事項として以下が挙げられます。
・歯の根っこの部分は触らないこと。
・泥などを取るために、流水などで洗わないこと。
・生理食塩水または牛乳に漬けておくこと。
・抜けてから直ぐに歯医者へ受診すること。
以上の内容を守っていただくことにより、抜けた歯をもとに戻せる確率が上がります。
元に戻せる場合には復位させて、固定を行います。歯が抜けるまではいかないものの、グラグラ揺れている場合には歯の亜脱臼と呼ばれる状態です。元の位置に戻した状態で固定を行います。
4.唇頬舌を誤って咬んだ
唇や頬、舌などの軟組織を誤って噛んでしまった場合には、まずは砂利などの汚染物が傷口に入っているようなら流し、止血を試みてください。清潔なガーゼなどで出血している部位を圧迫して止血します。あまりにも出血が多い場合には歯医者にて専門的な止血処置を行います。消毒操作を行い、傷の深さや範囲によっては縫合していきます。
5.唇を切った
唇を咬んだ場合には4.唇等を誤って噛んだ場合と同様に、止血や消毒操作を行い、傷の深さや範囲によっては縫合していきます。
6.顎関節が脱臼した・顎が外れた
顎が外れてもとに戻らない場合には歯科医院にて徒手的整復術を行います。認知症で顎が外れていることすらわからない方も中にはいらっしゃるため、ご高齢の方で認知機能の低下が疑われる場合にはご家族の方は注意して観察してみてください。
7.顎の骨が折れた
顎の骨が外傷によって折れた場合には当院でも初期対応は行えますが、複雑に折れてしまった場合や変位が大きい場合には大学病院や総合病院など専門機関へご紹介いたします。
その他の怪我に対しても随時対応しておりますので、ぜひ当院でご相談ください。
癌(悪性腫瘍)
癌の見た目
・正常組織と癌細胞である異常組織との境界が不明瞭
・表面は平滑ではなく、潰瘍や隆起で表面は凹凸ができやすい
・白い部分と赤い部分とが入り混じるような見た目
・硬いコリのような部位ができやすい
・自然出血や簡単に出血しやすい
・接触するだけで痛みが強い
・自然治癒することはない(例外あり)
癌はステージが上がるほど治療の難易度が増加しますので、早期発見・早期治療が非常に重要です。上記のような徴候がある場合には、すべて当てはまらなくてもまずは早期の歯科医院受診をおすすめします。
その他のよくある疾患
原因別として、先天的および発育の異常による疾患、物理・化学的原因による疾患、細菌やウイルス・真菌による疾患、アレルギー性疾患、全身疾患の一病変、腫瘍性疾患などがあります。
主症状別として、紅斑および糜爛を主徴とする疾患、水疱を主徴とする疾患、潰瘍を主徴とする疾患、白斑を主徴とする疾患、色素沈着を主徴とする疾患、腫瘤および腫脹を主徴とする疾患に分けることができます。