下顎管を圧迫する病変
2024/06/22
こんにちは!
千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。
親知らずは生えてこなくても問題を起こすことがあります。
むしろきれいに生えていないと問題となることの方が多いです。
今回は生えてこない親知らずにできた病変についてご紹介いたします。
パノラマレントゲン写真
左下の親知らず
お示ししたレントゲン写真には下の親知らずが左右とも横向きに埋まっているのが分かります。
向かって右が患者様の左になるので左下の親知らずはやや下向きに埋まっていますが歯の頭の周りには一層の丸い影があります。
これは嚢胞や腫瘍の可能性があり、次第に大きくなり骨を溶かし周りの組織へと影響を及ぼしていきます。
嚢胞であれば膨張する圧力で歯が痛くなったり歯を支える骨を溶かして揺れが出てきたりします。また骨が溶けてどんどん中が骨の硬さが無くなり卵の殻状態になると小さな力で顎の骨折を起こしたりと悪影響を及ぼします。
腫瘍であれば見境なく膨張していくために歯を溶かしてしまったり骨を溶かしてもまだ膨張し顎が大きくはれ上がったりと腫瘍を中心に影響が現れていきます。
今回は嚢胞のような特徴もあり、また腫瘍のような周りの組織への力もあるため判断が難しいため確定的な診断を行うためには病理検査を行う必要があります。
分からない間に進行してしまうため、歯科医院への定期検診は行うようにしましょう。
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妙典歯科Nクリニック
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