インビザライン(Invisalign)はマウスピース型矯正装...
2024/12/24
インビザライン(Invisalign)はマウスピース型矯正装置として非常に高い柔軟性を持ちますが、以下のような歯の動きや条件では効果が出にくい、または治療が難しい場合があります。
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インビザラインが不得意な歯の動き
1. 大きな垂直方向の動き(挺出)
歯を歯ぐきから大きく引き出す動き(挺出)は、インビザラインだけでは難しい場合があります。
2. 重度のねじれ(回転)
特に小臼歯や犬歯の回転が必要な場合、動かしにくいことがあります。ただし、アタッチメント(歯の表面に装着する突起物)を併用することで改善できる場合もあります。
3. 重度の歯列不正
歯列が非常に乱れているケースや歯が大きく重なり合っている場合、インビザライン単独では十分な効果が得られないことがあります。
4. 抜歯を伴う治療
抜歯後のスペースを閉じる治療は可能ですが、移動距離が大きい場合には従来のワイヤー矯正のほうが効率的な場合があります。
5. 開咬(前歯が噛み合わない状態)の矯正
開咬の改善は可能ですが、重度の場合や舌癖が原因となっている場合、インビザラインだけでは限界があることがあります。
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インビザラインで困難なケースが生じる要因
1. 複雑な咬合の問題
深刻な下顎前突(受け口)や過蓋咬合(噛み合わせが深すぎる場合)は、補助的な装置や外科手術が必要なことがあります。
2. 患者の協力
マウスピースの装着時間が短いと、治療が計画通りに進まないことがあります(1日20~22時間の装着が推奨されています)。
3. 歯の移動速度の調整
ワイヤー矯正のように微細な力を継続的に加えられないため、細かな調整が必要な場合はワイヤー矯正のほうが適しています。
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解決方法
アタッチメントの使用
インビザライン治療の補助として、歯の表面に小さな突起物(アタッチメント)を装着することで、動きを補助します。
部分的なワイヤー矯正の併用
特定の歯の動きが困難な場合、ワイヤー矯正と併用するハイブリッド治療を行うことがあります。
歯科医師の技術と計画
経験豊富な歯科医師が治療計画を立てることで、インビザラインで対応できる範囲を最大限に広げることができます。
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インビザラインが適しているかどうかは、個々のケースによって異なるため、矯正専門医に相談し、具体的な治療計画を確認するのが最善です。
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