リラックスした状態で行う歯科治療！静脈内鎮静法とは？

こんにちは！

千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

 

今回はリラックスした状態で行う歯科治療！静脈内鎮静法についてご紹介いたします。

 

【静脈内鎮静麻酔】とは意識を低下させ、リラックスした状態で治療を受けていただくための麻酔法です。

治療中は、呼吸や脈拍などの状態をモニタリングしながら、治療を進めていきます。

使用する薬剤量、鎮静の程度は患者様の状態に合わせて調整していく必要があります。

 

注意していただきたいのは、

眠ることが目的ではなく、意識があり生体の防御反応と反射が保たれる範囲内で、全く意識がなく呼吸を止めるような全身麻酔とは異なることを十分に理解してください。

たまに患者様で必ず眠れた状態で治療を行ってもらえると勘違いしてしまうことがありますが、本来目的としている鎮静よりも深い鎮静状態となるため呼吸が止まってしまうといった危険も伴います。

治療中も意識はありますが、健忘といって鎮静が解けたときに覚えていないような作用を発現したりしますので、治療の嫌な思い出などもなく行うことができることがあります。

 

【適応症】

歯科治療に対して極度の恐怖心を有する方

強い嘔吐反射を有する方

ショックや過換気症候群を発症しやすい方

循環器疾患などの全身的な基礎疾患を有する方

長時間の歯科治療や侵襲の大きな処置を受ける方

行動管理をする必要のある方

なるべく短期間で治療を終わらせたい方

 

【禁忌症・慎重な対応が必要な方】

妊婦および妊娠の可能性のある方

使用薬剤（ベンゾジアゼピン系薬剤、プロポフォール）に対するアレルギーのある方

大豆アレルギーの方

高度肥満や小顎症など上気道閉塞を起こしやすい方

胃内容物が残存している方

重度の呼吸器疾患・循環器疾患のある方

精神疾患の薬剤を長期服用中の方

急性狭隅角緑内障、重症筋無力症の方

 

【至適鎮静状態】

・リラックスして気分が落ち着く。

・不安感や緊張感が消失する。

・眠気を覚え、快適な気分になる。

・応答がやや遅延する。

・指示に対する反応が緩慢になる。

 

【食事制限】

・治療8時間前まで　通常の食事を必ず摂取してください。

・6時間前まで　　　牛乳やミルクティー、カフェオレ、軽食（トーストなど）は摂取可能です。

・2時間前まで　　　水やお茶、ブラックコーヒーなどのクリアな水分であれば摂取可能です。

 

【帰宅許可】

・意識が清明で応答が明瞭と判断された場合。

・薬物投与から２時間経過している場合。

・バイタルサインに異常が認められない場合。

・起立し5ｍ以上真っすぐ歩行できる場合。

・両足のかかととつま先を揃えて立ち、20秒以上ふらつくことがない場合。

・悪心嘔吐がなく経口摂取が可能である場合。

 

【手術当日の留意事項】

首周りのネクタイやネックレス等の装飾品は外してお越しください。

点滴を行えるよう、二の腕付近まで腕まくりの可能な服装でお越しください。

術前には口紅やマニキュアは機器使用や装着のため落としておいてください。

麻酔終了後は意識がはっきりしないことがあります。院内で十分に休んだうえでお帰りください。

ご家族もしくはお知り合いの方に付き添いやお迎えをお願いします。付き添いやお迎えが難しい場合には必ず公共交通機関をご利用ください。

麻酔終了後の痛みは飲み薬にて対処いたします。

常用薬は普段通り服用し、当日は十分に体調を整えて来てください。

 

上記のような内容で当院は静脈内鎮静法を取り入れております。

ご興味のある方は是非一度当院へお越しください。