金歯と金属の歯って知ってる?歯医者が教えるメリット・デメリット
2023/11/17
金歯や金属の歯は、歯科治療で一般的に使用される素材です。しかし、金属の歯にはメリットとデメリットがあり、患者さんが自分に合った素材を選ぶことが大切です。そこで、今回は歯医者が教える金歯や金属の歯の特徴と、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。
目次
金歯って何?
金歯は、今でも珍しいと思われがちですが、実際には日本では古くから存在する歯科治療法の一つです。金歯とは、歯に装着する被せ物の一種で、金属の中でも主に金を用い、歯の欠けや抜けた部分を補充するために使用されます。 金歯は、金属アレルギーを起こさない、咬合力が強く崩れにくい、長持ちするなどの特長があります。しかも、見た目も美しく、今では高齢者だけでなく、若い世代からも支持されています。 ただし、金歯を入れる際には削る範囲が広くなるため、削った部位が虫歯になりやすくなるというデメリットもあります。また、金歯は銀歯や白い詰め物と比べると高額なため、費用がかかることもあります。 歯医者によっては、金歯の代わりにセラミックやジルコニアなどの素材を使った被せ物を提案することもありますが、金歯は歯並びにマッチしやすく、自然な感じを出せるため、依然として多くの患者から支持されています。
金属の歯ってどうなの?
歯科治療の現場において、金属の歯はいまだに重要な役割を果たしています。しかし最近では、見た目の美しさを求める患者さんから金属歯の問い合わせが少なくなってきています。金属歯には、前歯に使う場合には見た目が悪い、歯肉炎の原因になる、熱や冷たさに敏感であるなどの欠点があるためです。しかし、金属歯にはデメリットだけでもなく、メリットもあります。例えば、耐久性に優れ、咬合力が高い点です。また、虫歯にかかった場合、前歯よりも金属歯への治療が容易であるため、かかる治療期間や費用が抑えられます。もし金属歯が気になるなら、覆い隠す方法や代替案を提案することができます。最近は、見た目が自然で長持ちするセラミックの歯もあるため、それを提案することもできます。しかし、お口の状態によっては、金属歯が優れている場合もあります。歯科医師との相談をしっかりと行い、最適な治療方法を選ぶことが大切です。
金歯・金属の歯のメリットって何?
金歯・金属の歯のメリットは、非常に強靭で長持ちすることです。これらの歯は、噛みしめる力や咬合圧に耐えることができ、虫歯になりにくいという特徴があります。また、金属の歯は、噛み合わせが正確であるため、歯並びが良くなることがあります。そして、見た目が美しく、他の素材よりも長期間にわたって傷つかないため、他の素材よりも優れていると言えます。また、金属の歯は、金属アレルギーを持っている人にとっても適しています。しかし、世間的には、見た目があまりよくないという声があります。金属アレルギーを持っていない場合、見た目の問題がなければ、金歯や金属の歯は非常に優れた選択肢であると言えます。
金歯・金属の歯のデメリットって何?
金歯や金属の歯に対しては、いくつかのデメリットがあります。最も大きなものは、見た目に対する悪影響です。金属素材は、口の中で明らかに異なる色合いを持っているため、口の中で目立ちます。また、金属は歯の形状に合わせて加工しにくいため、周囲の歯との調和も損なわれます。 次に考えられるのが、金属素材が熱冷に敏感であることです。金属は熱を伝える性質があり、食事中に冷たいものや熱いものを口にすると、金属の歯に触れるだけで舌や歯茎が痛くなることがあります。 また、金属は響きやすいため、金属の歯に当たった食べ物の音が、周囲に響き渡ってしまうこともあるといわれています。 これらの理由から、最近では金属フリーのかぶせものやインプラントが、金属のかぶせものや歯の治療法に比べて人気があるようです。ただし、金属素材は強度や耐久性が高いため、特殊な場合を除いては、現在でも一定の需要があるのが事実です。
自分にあった歯の素材を選ぶポイント
歯の修復を行う際に、適切な素材を選ぶことはとても重要です。この選択は、修復される歯の場所や状態、個人的な好みなどに基づいて行われます。 一般的な素材には、総床義歯、金属やセラミックスのクラウンやブリッジ、そしてインプラントなどがあります。それぞれの素材にはそれぞれの特徴があります。たとえば、金属製のクラウンやブリッジは丈夫で優れた耐久性を持っていますが、美観に欠けることがあります。セラミック素材は、自然な歯に近い見た目を持ちますが、金属よりも割れやすいことがあります。 歯科医師は、症例に応じて最適な素材を選択するために、患者の歯の状態や修復の必要性、財政状況、年齢、数年後の見通しなどを評価します。また、患者本人にとっても、自分に合った素材を選択することが大切です。素材の優位性や欠点について理解することで、自分自身が取るべき決断に自信を持てるでしょう。 歯科医師と共に、自分自身が望む素材を選びましょう。それは理想的な口内環境の実現にとって、とても重要なことです。