頬の内側が白い
2023/04/11
こんにちは!
千葉県市川市の妙典駅前にあります、妙典歯科Nクリニックです。
口の中にも癌(悪性腫瘍)ができることはご存じでしょうか?
数年前ですが、芸能人の堀ちえみさんが舌癌の治療を受けていたことを公表されました。
今回は頬の粘膜にできる病気(疾患)についてお話させていただきます。
「頬に白いものができた」といっても歯科医師からするとそれだけでは判断できません。
いくつか推測できるものとすると、
・頬の粘膜が白い膜状に見えているもの
・頬の粘膜に歯の跡として白い線状の跡がついているもの
・レース状に白い線や所々赤い粘膜がみられるもの。
・境界がはっきりしている白い粘膜に厚みをもったもの。
・境界が不明瞭な凸凹した白い粘膜のもの。 など
他にも状況や症状の違うものがありますが、今回はこの5つを紹介していきます。
1つ目の白い膜状のものは粘膜がはがれた垢のようなもので、特に人体に悪影響はありません。洗口液の種類によっては粘膜がはがれやすかったりします。全身的な疾患で「天疱瘡」や「類天疱瘡」といった病気をお持ちの方は皮膚や粘膜がはがれやすかったりもします。
2つ目は頬の粘膜に歯の跡として白い線状の跡がつくものは、歯ぎしりや食いしばりが原因だといわれています。頬の筋肉に力が入った状態で歯に頬が押し付けられたり、歯が咬耗(すり減って)上下の顎の間隔が狭まることで頬がたるみ内側に入りやすいためなどと推測することもできます。
3つ目はレース状の白い線ですが、扁平苔癬という疾患になります。キシキシとした感じがするまたは痛みがあるといった方もおり、対応が必要です。
4つ目は境界がはっきりしている白い粘膜に厚みをもったものを白板症といいます。白板症自体は問題ないですが、そのうち10%は癌へ移行するといわれるため注意が必要です。
5つ目は境界が不明瞭な凸凹ですが、癌を疑う状態です。癌であれば境界が不明瞭で接触したときに痛みが生じたり、硬結といって硬い感触であったり、自然に出血をしたりと様々な症状が現れてきますのですぐに病院へ受診することをオススメいたします。
当院ではがんの治療自体は行っておりませんが、診査や診断、鑑別等の対応が可能ですので、ご自身の状況を一度確認したい場合にはぜひご相談ください。
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妙典歯科Nクリニック
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