歯医者がセラミックをオススメする理由
2023/09/15
こんにちは!
千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。
歯医者がやたらとセラミックをおすすめしてくると思ったことはありませんか?
患者様が歯医者に押し売りされたと感じるようでは、我々歯科医療従者としては残念なご説明しかできていないように思います。
当院でもセラミックをオススメしていますが、理由はしっかりとあります。
まずセラミックとは何なのでしょうか?
セラミック(セラミックス)とは簡単に言うと陶器のような焼き物です。お茶碗や湯呑などをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。難しく言うと、無機物を加熱処理し焼き固めた焼結体です。 金属や非金属を問わずに、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物などの無機化合物の成形体、粉末、膜など無機固体材料です。
歯科材料の必要な条件として
身体に使用する材質ですので身体にたいして安全であること、長期使用しても材質として安定していること。
この二つは必須な性質です。
セラミックはこの要件を満たしています。
現在歯科治療において使用頻度が高いコンポジットレジンと呼ばれるプラスチック系(樹脂系)の材質や金銀パラジウム合金は比較的優れた材質ではありますが、先ほどの要件に対して少し疑問が出てきます。
金属であれば金属アレルギーを発症する可能性があったり、イオン化することによって体内への摂取や沈着、電位差による微弱な電流(ガルバニー電流,ガルバニック電流)を引き起こすなど安全性の面や安定性面で生体安全性の今後のリスクとして考えられます。
またコンポジットレジンでは化学的な高分子材料であるため酸性ーアルカリ性などのpH変化によって歯の神経である歯髄刺激性があったり、プラスチック(樹脂)系のため変形や変色など安定性には問題点が残ります。
セラミックは例える物がかわりますが水晶や石をのようなイメージですので生体にたいして安全で安定していることがおわかりいただけるでしょうか。
セラミックも万能ではありません。
セラミックはあくまでも総称で組成の違いで多少の性質の変化があります。
SiO系(ガラス系)のセラミックであるe-max(イーマックス)という材質はガラスのような性質があるので強い衝撃には割れてしまいますが、ガラスのように透明感があり見た目が歯に近いです。
ZrO系であるジルコニアは人工のダイヤモンドにも使用されるなど硬度がかなり高い材質です。
ただ硬いものであっても薄ければ割れてしまいます。逆を言うと弱いものでも厚みがあると強くなります。例えば紙一枚であればだれでも簡単に指で切れるのに対して本1冊を指でちぎれるには怪力が必要です。
ここに関しては金属は強いです。薄い金属では力をかけても切るのは難しく、変形することによって力が逃げて割れることは避けることができます。(金属疲労は蓄積します。)
またセラミックを選択しない理由で多いのが自由(自費)診療であることです。
日本の制度で保険診療制があります。保険診療であれば全国一律の診療点数で、多くの人は0~3割負担で治療を受けることが可能です。歯科の保険診療では優れた治療を収載してしまうと医療費が高額となり国の医療費を圧迫してしまうため、最低限度の健康を保証できて比較的害のないものが収載されています。
自由診療ではクリニックごとに価格設定もことなり100%の費用がかかるため保険診療と自由診療では金額差が大きく感じてしまいます。
先ほど述べたとおりクリニックごとに価格が異なるため安いクリニックを探すのもいいかもしれません。
ここで忘れてはいけないのは、セラミックという総称に騙されないこと。セラミックの中でもどんな材料を使用しているのか、歯科医師・歯科技工士の技術力なども考慮してむやみに金額に飛びつかないようにしましょう。
当院ではe-maxとジルコニアをお取り扱いしております。メタルボンドも対応しておりますが、金属が使用されているためおすすめはしておりません。上記材料でご検討されている方は是非当院でご相談ください。
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妙典歯科Nクリニック
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妙典でセラミックの選択肢
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