保険診療
2023/09/21
こんにちは!
千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。
今回は日本の医療制度である保険診療についてご紹介いたします。
突然ですが、アメリカ人など外国人は歯並びがいいと思いませんか?
アメリカなど保険診療が適応されないことが多い国では健康に対して個人それぞれで強い健康意識があり、予防治療を積極的に受けて将来かかるであろう費用を削減しているのです。健康投資ですね。
例えば歯医者での定期的なメンテナンスは欠かさずおこない、歯列矯正により歯並びを良くして歯ブラシがしやすい環境を整え虫歯や歯周病にならないようにしています。
矯正治療が100万円だとしてメンテナンスで1万円、年に4回通ったとした場合 と 虫歯1本あたり治療費20~50万円がかかるとして、お口の中の歯が32本分のリスクと歯が抜けた場合に+αでかかる費用○○万円と考えると将来どちらが安く、また健康的でいられるのかを考えると圧倒的にメンテナンスに通院していた方が安く済みますしとても健康的です。
日本のことわざにはいい言葉がたくさんありますが、「後悔先に立たず」がとてもこの状況にフィットしています。
ただ、なぜ日本では予防の観点で健康意識をしている人が少ないのでしょうか。
あくまでも個人的な意見ですが、次のことが想定できてしまいます。
日本の保険医療制度があるから。
日本国憲法(昭和二十一年憲法)第25条
第1項すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
第2項国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
この憲法によって私たちの健康は保障されています。非常に良い考えで自分も日本に住んでいてよかったとも思える憲法です。ただこの憲法の弊害でもあると考えられます。
この憲法の欠点の一番のポイントは「最低限度の」という言葉です。
歯科治療では保険診療と自由診療(自費診療)が明確に分かれています。
保険診療で適応される材料や手術、保険診療で適応されていない材料や手術。
何が違うのか、保険診療の適応というのは安全性の検査・試験に合格し国の保証したものであることはもちろんです。ただ最低限度のということは優れた材料は当然高額であることが多く日本の医療費を圧迫してしまいますし、審美的な材料は健康とは関係ない部分になってきますので審美的なためだけの材料や治療法は当然保険診療の適応範囲外になってしまいます。
簡単に言ってしまうと「審美が目的になったり優れた材料がいいなら全額自分の費用でやってください」ということです。
他の国と比較すると当然と言えば当然ですが、保険診療があることによって逆に保険外治療や国の保険制度が悪いイメージになってしまうという残念な状況に陥っているのです。
また、あまりいい考え方ではありませんが、生活保護を受けられていらっしゃる方は現物給付という実質無料で治療が受けられているため3割負担の方からすると人によっては負担が違うというデメリットに感じる部分もあったりします。
悪いイメージが付きやすいですが、日本のすべての人を助けるという考え方は私自身はとても好きな考え方です。
せっかく保険診療制度があるのであれば、メリットに感じて保険診療で定期的な歯のクリーニングを受けられると前向きにとらえ、健康意識を高めていきましょう!
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妙典歯科Nクリニック
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