妙典歯科Nクリニック

歯医者で最近流行りのCAD/CAM冠!

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歯医者で最近流行りのCAD/CAM冠!

歯医者で最近流行りのCAD/CAM冠!

2023/12/27

こんにちは!

千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

 

今回は保険適応の白い被せ物であるCAD/CAM冠をご紹介いたします。

 

CAD/CAMとは Computer-aided design (CAD) and Computer-aided manufacturing (CAM)つまりコンピューターで支援設計されたデザインでそのデザインをコンピューターて支援製造されるということです。

もう少し噛み砕いてみると、ネットで設計して3Dプリンターで作り出したようなイメージです。実際にはブロックを削り出して作成しています。

ブロックの材料は保険適応されているものは樹脂系のレジンと呼ばれる材料に少しでも固く強くするために含まれるフィラーが追加されたブロックが適応になっています。今年12月からはPEEKと呼ばれる新材料もこのCAD/CAM冠の材料として加わることになりました。ちなみにPEEKとはポリエーテルエーテルケトンの略だそうです。従来のCAD/CAM 冠と比較するとだいぶ色が不自然ですが、歯に近いアイボリーカラーとなっているようです。

 

さて、CAD/CAM とは本来システムを表していますので材料とは無関係です。ただ保険適応されているものは樹脂系とPEEKの2つです。歯医者さんでおすすめされるセラミックもCAD/CAM システムが採用されているケースが多いですがこちらは保険適応外の治療となります。

初診時

スキャンした初診時データ

さてCAD/CAMの話が長くなりましたが、今回はCAD/CAM冠で治療した1症例をご紹介いたします。

 

スキャン画像にあるように虫歯で歯の形が崩壊してしまっていた症例です。

抜歯も治療の選択肢になるようなケースでしたが画像の右奥を除いて保存するように治療を開始しました。

土台を建てた状態(噛む方向)

この状態までくる間に3本全ての歯の根っこの中の治療(根管治療)を約1月半かけて治療しました。

土台を建てた状態(横から)

虫歯がひどかっただけあり、歯磨きが苦手なために土台を建てた状態でも周りの歯茎には汚れがたまっており歯茎は出血しやすい状態でした。

3本のCAD/CAM冠を入れた状態(噛む方向)

噛む面には青い点がつき、しっかりと噛めていることを確認しています。ここまで歯がほとんどなかったために噛む感触はかなり久しぶりであったようでどういう風に噛んでいいのかと入れた直後は戸惑っていましたが、数分で正しい位置で噛めるようになっていました。

3本のCAD/CAM冠を入れた状態(横から)

歯茎が赤いため少し目立っていますが、かなり自然な仕上がりになっています。ただ本来歯は単一色ではなく歯の根っこ側はオレンジ味がありやや暗く先端に行く程透明や白くなるようなグラデーションがあります。CAD/CAM冠のブロックは基本的に単一色でそこまでのグラデーションを求める場合にはセラミックをおすすめします。

また画像左側の歯は天然の歯ですが、かなりプラークがついてしまっています。歯磨きが上手く出来ていないため歯茎が腫れていますが、CAD/CAM冠の材質は汚れが付きやすく変色もしやすい材質です。歯磨きが上手く出来ない状態が続くと二次的な虫歯や歯周病が進行してしまうので治療したからと安心せずに歯磨きは注力していく必要があります。

ちなみにセラミックでは汚れが付きにくく落ちやすいためにやはり材料の違いは大きいといえます。

 

妙典歯科Nクリニックではいろんな症例に対応しておりますので是非当クリニックにご相談ください!

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