唇の内側がぷっくり腫れてる
2024/01/05
こんにちは!
千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。
今回は以前にもご紹介したことのある唇の内側にぷっくりと腫れた状態についてご紹介いたします。
3か月前
唇の腫れ
唇の内側に直径約8㎜の内部がやや暗い青色をした腫れを3か月前に撮影した画像です。この時すでに唇にできものが出来てから3か月経過していたようでした。特に自然にしていても触ってみても痛みもなく腫れているだけで大きさにあまり変化がないとのことでした。
確定的な診断ではないですが『粘液嚢胞』が一番疑われる病態でした。粘液嚢胞とは唇の内部にある唾液を作る組織である唾液腺が唇の表面に管を伸ばして唇内部を唾液で潤わせるために存在しているのですが、その管が何らかの影響で閉塞して管が膨らんでしまうか、もしくは破れて管の外にあふれ出てしまっている状態の病変です。通常ほとんどが後者の唇を咬んだりしたことによって管が破れて唾液が内部に貯留していることが多いため経過観察をして管が自然に治癒すれば唾液は溜まらず、溜まっていた唾液も自然に排除されていくために自然になくなるという経過をたどります。
直近
唇の腫れはまだあり
前回から経過観察をおこないました。唇の腫れはまだあるものの3か月経過した状態ではだいぶ小さくなったことが確認できます。縮小傾向がみられるのでこのまま経過観察を継続していく方針ですが、これが大きさが大きくなったり、全く変化がない状態ですと粘液嚢胞ではない可能性や切除して摘出しなければならない場合もあります。当然切除摘出にはメスを入れるために多少のリスクがあります。粘液嚢胞は成り立ちが唾液腺の導管が破綻したためにできているものですから切除の際に周囲の唾液腺の導管を傷つけて再発する可能性や傷跡が残ってしまう可能性もあります。しかし、切除しなければ本当に粘液嚢胞なのか別の疾患なのか区別がつかないために放置することもできないために切除摘出がオススメですが、どうしても切除摘出が嫌な場合には短い期間で観察を行っていく必要があります。
お口の中で何か異常があれば必ずお近くの歯医者さんへ受診するようにしてください。
妙典歯科Nクリニックでは変化にすぐ気が付けるように定期的な歯科医院への受診をオススメしております。ぜひ一度当院へご相談ください。
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