ワイヤー矯正とマウスピース矯正の比較（ワイヤー編）

ワイヤー矯正は大きく分けて2つの種類があります。

唇や頬側に装置を付ける矯正と舌側に装置を付ける矯正です。

 

メリットはいくつかあります。

・矯正の歴史が長い。

・細かな微調整が行いやすい。

・様々な動かし方に対応している。

・しっかりと矯正力が伝わる。

・かみ合わせが緊密にしやすい。

・適応範囲が広い。

 

矯正治療はワイヤーで行うことが主流でした。

ワイヤーによって歯科矯正はどんどん研究され、矯正の歴史からするとワイヤーがあって発展してきたといえるでしょう。

歴史が長いということは、患者さまもそれだけ多いということです。ワイヤー矯正という学問はそれにより発展してきたため実績は多いといえます。

 

また歯1本1本に対してブラケットという装置が付き、そこにワイヤーを通してワイヤーがきれいな形に戻ろうとする力を利用して歯を移動させていきます。

そのため1本1本に固有の装置が付くので、この前歯は少し動きが弱かったから少し強く力をかけてみよう。などと臨機応変に微調整することができます。

 

埋まっている歯を引っ張り出すこともできます。埋まっている歯に装置を取り付けて他の歯を固定源にしてワイヤーやゴムで引っ張る動作も可能です。

 

矯正の力は歯に装置を直接つけて、24時間毎日装置が歯についていることで常に歯には矯正力が伝わっているので装置が外れない限りしっかりと矯正されている状態を作ることができます。

 

上下のブラケットをつなげることでかみ合わせを強く作ることが可能になります。歯並びで噛んでいなかった歯も上下引っ張り合って噛めるようになったりします。

 

先ほどもご説明しましたが、埋まっている歯に装置が付けられたりしっかりと力を伝えることができるため適応範囲が広いのも特徴です。

 

 

デメリットもあります。

・ワイヤーが目立つ。

・装置が多い。

・歯磨きが大変。

・ワイヤーが刺さる。

・力をかけるときに痛みがでる。

・治療期間があくまでも目安。

・最終形態は不明瞭。

 

ワイヤーやブラケットは基本的には金属でできています。金属色が歯についていると明らかに矯正治療を行っていることが分かります。最近では白や透明な装置が開発されているため多少はわかりにくくなっています。

 

装置は歯1本1本につきますし、ブラケットとワイヤーをつなげるための補助のワイヤーも付きますのでかなり多くの矯正装置がつきます。

ワイヤーや装置の形が複雑であったり装置と歯の間に隙間があるために食べかすが溜まってしまったりするので歯磨きが非常に困難になりますが歯磨きはかなり重要です。

また装置が多いということは取れたり壊れたりするリスクもそれだけ多いということになります。

 

ワイヤーや補助のワイヤーがそれぞれありますのでどうしても先端が頬や舌に刺さると痛みや口内炎がてきたりします。

 

ワイヤーは来院時には調整して更に歯が動くようにしていきます。歯を動かすときには歯に押されたり引っ張られたりすることで歯の痛みが伴います。力をかけたときに大きな力がかかっていて、歯が動き終わるころには痛みが和らぎますが、動き終わるとまた適切な方向へ動かすということをしますので、調整直後は痛みが強い傾向にあります。

 

治療期間は歯科医師の判断と技術によって治療開始時におおよその目途をお伝えすることができますが、実際動きが早ければ期間も短くなり、動きが与分ければ長くなります。目安とは大きく乖離することも多いでしょう。

 

前歯を引っ込めたいという希望があったとします。前歯を引っ込める矯正を行いましょうということで合意されて治療が開始されますが、実際に最終位置は治療開始時にはわかりません。矯正治療が終わったときに最終位置がわかるため。もしかすると思ってた感じとは違うこともあるでしょう。

 

 

妙典歯科Nクリニックではワイヤー矯正もマウスピース矯正も行っています。ぜひ一度当院でご相談ください。