割れた歯の治療
2024/06/29
こんにちは!
千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。
歯は大きく割れると抜歯になります。
歯が欠けた程度では抜歯になることは少ないです。
ここでの「欠けた」と「割れた」ではどのような違いがあるかというと
「欠けた」は歯の頭の部分で一部が取れた状態を指します。
「割れた」は歯の頭と歯の根っこの部分にまで亀裂が入り分かれている状態を指します。
歯が欠ける、割れる、折れるなどするとその亀裂にはお口の中にいる常在菌は細かな亀裂に入り込みます。
亀裂に入り込んだ細菌は取り除くことは非常に困難です。
亀裂に入り込んだ細菌は増殖し周りの組織へ悪影響を及ぼします。
歯茎を腫れさせたり、歯を支える骨をとかしたり、膿を作ったり。
割れた歯
ミラー像に写る縦に走る破折線
このケースでは以前からこの歯の根の治療を行っておられた患者さまです。
根の治療を何度が行い、一時的には改善していたようですが、再発してきたため当院へ受診されました。
周囲の歯茎は腫れているのと歯周病で歯ぐきが下がっているのと両方が認められたり、レントゲン写真でも歯を取り囲むように歯を支える骨が溶けている像がありました。
検査結果をお伝えし、抜歯か再度根管治療をおこなうかどちらかですが、根管治療を行っても予後は良くないだろうとご説明しました。
他院でも同様に伝えられているがまだ歯を残したいとのことでしたので、被せ物を除去し根管治療を開始しました。
被せ物を除去すると歯の内部が確認できるのですが、内部は細菌で汚染されていました。汚染を除去していくと歯の内部には亀裂が大きくみえており、破折する直前のような見た目でした。
再度亀裂が入っているため予後が悪いと説明し根管治療を行いました。
次の来院時では、患者さまの都合で期間が開いてしまいました。
その開いた期間には患者様のお話では膿のような腐敗臭や味がして腫れも繰り返しているとのことでした。
再度内部を見てみると前には亀裂だったものが大きな破折線として亀裂が開き明らかに温存不可能な状態になっていました。
患者様も開いていた期間にもう抜歯でもいいと決心がつき、当日に抜歯を行いました。
歯を残すことも大事ですが、残すことで害の大きな歯に関しては抜歯をしっかりと行っていく必要があります。
患者様の気持ちも汲み取りつつ当院では治療方法の立案を行っておりますのでぜひ一度当院でご相談ください。
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妙典歯科Nクリニック
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