顎骨壊死のリスクに注意！！

こんにちは！

千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

 

「顎骨壊死」というワードについて聞いたことはありますか？

 

その名の通り顎の骨が死んで壊死してしまう状態です。

骨が壊死すると感染なども起こしやすく、ボロボロと欠けたり、膿が出たり、骨が顎の歯茎から排出される状態になります。

 

顎骨壊死が起こりやすい方はお医者さんでもらうお薬の副作用によって起こりやすいといわれています。

 

では、どんなお薬が該当してくるのでしょうか。

 

①骨粗しょう症治療薬

②がんの骨転移治療薬

③ステロイド製剤

④関節リウマチ治療薬

 

①骨粗しょう症の治療薬

骨粗しょう症の治療薬は全てが顎骨壊死の副作用に関与しているわけではありません。

 

骨粗しょう症の治療薬には大きく分けて2種類あります。

・新たな骨を作り出す作用を促す薬

・古くなった骨を壊す作用を抑える薬

 

骨を壊す作用を抑える薬では顎骨壊死を起こすリスクが高くなるといわれています。

新しく作った骨は壊死しにくく、古くなった骨は壊死しやすいのです。

 

また飲み薬ではなく注射の薬も存在し飲み薬よりも注射の薬の方が顎骨壊死になりやすく、短期間と長期間では長期間の方が顎骨壊死のリスクが高いといわれています。

 

②がんの骨転移治療薬

多発性骨髄腫や乳がん、前立腺がんなどに使用されるデノスマブ（ランマーク）は比較的新しい薬ですが、こちらも顎骨壊死のリスクがあります。

 

③ステロイド製剤

ステロイド製剤は炎症を鎮めてくれたり免疫の力を抑制する作用がある人体に存在するホルモンの一つで広くリウマチや膠原病などの自己免疫疾患などに使用されています。ステロイド製剤は短期的な使用ではそれほど人体に問題はありませんが、長期的な使用では免疫力をずっと低下させてしまうため、感染などにリスクがあります。また骨粗しょう症のリスクも上がるため①と同様に治療薬を使用してリスクがあります。

 

④関節リウマチ治療薬

稀ではありますが、関節リウマチに使用されるメトトレキサートなどの薬で顎骨壊死が起こることがあります。

 

以上の疾患がある方は歯医者さんへ受診した際には必ず、申告しおくすり手帳や注射をしているか伝えるようにしていきましょう。