削らない治療！Icon治療とは？

初期の虫歯を削らずに治療できる新しい方法で、虫歯の進行を食い止めることを目的とした**「ミニマルインターベンション（MI）」**の一種です。特に、エナメル質の表面に限られた初期の虫歯やホワイトスポット（歯の白斑）に対して使用され、歯を削る必要がないため、患者にとっても負担が少ない治療法です。

Icon治療の仕組み

Icon治療では、専用の樹脂（レジン）を虫歯の部分に浸透させ、虫歯菌が歯にダメージを与えるのを防ぎます。これは、以下のステップで行われます。

1. 酸で表面を処理
虫歯の初期段階である歯の表面を、専用の酸を使って処理し、歯の表面の汚れや汚染物質を取り除きます。

2. 樹脂を浸透させる
特別に設計された低粘度の樹脂を虫歯に浸透させ、エナメル質の微小な隙間に入り込みます。これにより、虫歯の進行を物理的に防ぎます。

3. 硬化
浸透した樹脂は光で硬化させ、歯を保護するバリアを形成します。これにより、虫歯菌がさらに進行するのを防ぎ、歯の強度が保たれます。

Icon治療のメリット

歯を削らない：従来の虫歯治療のように、ドリルで歯を削る必要がなく、健康な歯質を保つことができます。

痛みが少ない：麻酔やドリルを使わないため、痛みがほとんどなく、特に歯科治療に対して恐怖心を持つ患者には適した治療法です。

短時間で治療が完了：処置が簡単であるため、通常の虫歯治療に比べて治療時間が短く、通院回数も少なくなります。

ホワイトスポットの改善：初期の虫歯だけでなく、ホワイトスポットと呼ばれる白い斑点も改善する効果があります。

Icon治療のデメリット

適用範囲が限られる：Icon治療は初期段階の虫歯に限定されており、進行した虫歯には適用できません。また、歯の深い部分に達している虫歯の場合は、通常の治療が必要です。

保険適用外の場合が多い：日本では多くの場合、Icon治療は保険適用外の自費診療となるため、費用が高くなることがあります。

まとめ

Icon治療は、虫歯の初期段階で歯を削らずに治療できる画期的な方法です。痛みや歯へのダメージを最小限に抑えつつ、虫歯の進行を防ぐことができるため、歯をできるだけ長く健康に保ちたい人にとって非常に有効な選択肢です。

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