歯科で使用されるセラミックには、主に以下のような種類がありま...
2024/12/17
歯科で使用されるセラミックには、主に以下のような種類があります。それぞれの特徴や用途によって選ばれることがあります。
---
1. ジルコニア (Zirconia)
特徴: 非常に高い強度を持ち、割れにくい。金属に近い硬さを持つため、奥歯のクラウンやブリッジに適している。
用途: 奥歯の被せ物やインプラントのアバットメント(土台)として使用されることが多い。
審美性: やや白みが強く、不透明なため、審美性を求める前歯よりも奥歯で利用されることが多い。
---
2. E-max (エマックス)
特徴: リチウムディシリケートガラスセラミックと呼ばれ、自然な透明感と高い審美性を持つ。ジルコニアよりやや強度が劣るが、審美性に優れている。
用途: 前歯のクラウンやインレー(部分的な詰め物)に適している。
審美性: 自然な見た目が求められる部位に適している。
---
3. フィルドスパセラミック (Feldspathic Ceramic)
特徴: 自然歯に非常に近い透明感を持ち、美しい仕上がりになる。加工が繊細で、技術力が求められる。
用途: ラミネートベニアや前歯の審美修復に使用される。
審美性: 最も自然な透明感があるが、強度が低いため噛み合わせが強い部位には不向き。
---
4. ハイブリッドセラミック
特徴: セラミックと樹脂を混ぜた材料で、柔軟性があり、天然歯に近い硬さを持つ。
用途: インレーやクラウンに使用されるが、完全なセラミックと比べると耐久性が低い。
審美性: 比較的自然な見た目を保ちつつ、価格が抑えられる。
---
5. 多層セラミック
特徴: ジルコニアやE-maxなどの異なるセラミック材料を複数の層で使用して作られる。強度と審美性を両立。
用途: 前歯から奥歯まで幅広く使用可能。
審美性: 高い透明感と強度が求められる場面で使用。
---
選択の基準
歯科医師は、以下の要因を考慮して適切なセラミック材料を選びます:
1. 部位(前歯か奥歯か)
2. 咬合力(噛む力の強さ)
3. 審美性の要求レベル
4. 患者の希望や予算
---
歯科材料は進化を続けており、新しいセラミックの種類や技術が日々開発されています。歯科医師と相談しながら、自分に合った材料を選ぶことが大切です。
#歯医者
#セラミック#ジルコニア
#妙典#市川市