口の中の黒い出来物
2025/01/16
口の中の黒い出来物
口の中に黒いできものができる理由はさまざまです。多くの場合は良性ですが、稀に治療が必要な場合もあります。以下に、考えられる原因と対処法を説明します。
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1. 外傷や血豆
原因:
噛んでしまったり、硬い食べ物で口の中を傷つけた場合に発生。
血液が皮膚の下に溜まり、黒や紫色に見える。
特徴:
痛みがあることが多い。
数日〜1週間程度で自然に治癒する。
対処法:
刺激を避け、経過を観察する。
痛みが強い場合や治らない場合は歯科医に相談。
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2. メラニン色素沈着
原因:
口腔内のメラニン色素が集まり、黒っぽい斑点やできものになることがあります。
喫煙や遺伝が原因となることが多い。
特徴:
痛みや炎症はない。
継続的に存在する。
対処法:
基本的に治療の必要はありませんが、突然大きくなる場合は医師に相談。
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3. 血管腫
原因:
血管が異常に拡張したり増殖することで発生。
特徴:
黒または青紫色で、柔らかく触れると動く感じがする。
圧力をかけると色が薄くなることがある。
対処法:
良性であることが多いですが、場所や大きさに応じて除去が必要な場合があります。
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4. アマルガムタトゥー
原因:
歯の詰め物や治療で使用された金属が歯茎や粘膜に沈着することで発生。
特徴:
黒または灰色の小さな斑点。
治療歴のある場所に発生することが多い。
対処法:
良性で特に治療は必要ありませんが、気になる場合は除去可能。
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5. 口腔内メラノーマ(稀な悪性疾患)
原因:
口腔内に発生する悪性腫瘍で、皮膚のメラノーマと同じくメラニン色素に関連。
特徴:
黒または暗褐色の斑点やできもの。
増大や形の変化が見られる。
出血や痛みを伴う場合もある。
対処法:
早期診断と治療が重要。気になる場合はすぐに医療機関を受診。
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6. 真菌感染(カンジダ症や他の真菌症)
原因:
免疫力の低下や抗生物質の使用で発生することがあります。
特徴:
黒というより、白や赤に近い変色が一般的ですが、黒っぽく見える場合も。
対処法:
抗真菌薬による治療。
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7. 他の原因
ホルモン変化: 妊娠や加齢により色素が変化することがあります。
ウイルス感染: ヘルペスやパピローマウイルスの影響で黒っぽい病変が現れる場合も。
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いつ医師に相談すべきか
以下のような場合は、速やかに歯科医や口腔外科を受診してください:
1. できものが痛む、または大きくなる。
2. 2週間以上治らない。
3. 出血が続く。
4. 形が不規則で境界がはっきりしない。
5. 全身的な不調(発熱、リンパの腫れなど)を伴う。
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予防方法
口腔ケア: 毎日のブラッシングや歯間清掃で口内環境を清潔に保つ。
定期検診: 定期的に歯科検診を受け、異常があれば早めに対応。
生活習慣の見直し: 喫煙や過度な飲酒を控え、健康的な生活を心がける。
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まとめ
口の中に黒いできものができる原因は多岐にわたりますが、多くは良性で心配ありません。ただし、異常が続いたり悪化した場合は、念のため医療機関で診察を受けることをおすすめします。
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