大きく欠けた前歯

歯の先端から後ろ部分が1/3程度破折してしまった患者様です。

前から2番目だと口を開ければすぐ見えてしまう部位になりますので、早めに治療をしてあげたい場所になります。

 

大きく欠けた前歯の治療法では一般的に2種類ございます。

一つはコンポジットレジン修復、もう一つは被せ物です。

 

コンポジットレジン修復は虫歯を削った時に詰めるような歯の色をした白い樹脂を歯の形に整形して固める方法です。

コンポジットレジンは樹脂であるために、変色しやすかったり、強度が歯よりも弱かったりとデメリットもありますが、即日に修復することができるというメリットがあります。

 

一方で、被せ物は即日に作成することが基本的には行うことができません。歯を大きく削り、型を取ることにより模型上で作成を行ってから完成したものを1.2週間後にセットしていきます。

メリットは強度が明らかにコンポジットレジンより高くなり、時間をかけてじっくり作ることができるので精度も上がっていきます。

しかし、歯を大きく削らなければならないことや即日には治療が完了しないこと、費用も上がってしまうことなどがデメリットになります。

今回は欠けた歯の治療としてコンポジットレジン修復を行いました。

即日で治療が終わるため、この春休みの間に治療が完了することが出来ました。

 

遠目から見る分にはどこが欠けていたのかが分からないほどに修復されていますが、よくよく見てみると色の差があるため、詰めている部分とご自身の歯の部分の境界も見て取れます。

 

今後、噛む力などによって歯がまたかけないように注意しながら生活してもらう必要がありそうです。