歯医者が教える!被せ物(クラウン)のメリットとデメリット
2023/10/07
歯医者が教える!被せ物(クラウン)のメリットとデメリットというテーマで、歯に問題がある場合には、それに応じた治療法が必要になります。歯に複数の虫歯がある場合や、歯の一部が欠損している場合には、被せ物(クラウン)が使われることがあります。本記事では、被せ物のメリットとデメリットについて詳しく解説します。患者さんが自分の歯に合った治療について理解することで、よりよい選択ができるようになります。
目次
被せ物(クラウン)とは?
被せ物(クラウン)とは、歯科治療においてよく行われる手法の1つです。抜けたり壊れたりした歯の上に、保護や修復のために人工のかぶせ物を作り、取り付けることで元の状態に近い強度を回復させることができます。 被せ物(クラウン)は、材質によって大きく分けることができます。陶磁器やジルコニアなど、天然歯と見た目がそっくりな材質もあります。その他、金属やレジン、セラミックなど幅広い選択肢があります。また、形状も人工咬合面を作るために順応形状にデザインされており、天然歯と違和感が少なく噛み心地も良好です。 被せ物(クラウン)の治療期間は約2週間が目安で、1度目の診察で型取りを行い、その後それに合わせたかぶせ物を作成します。2度目の診察で被せ物(クラウン)を取り付けて、適合性や咬合などを確認して完了です。被せ物(クラウン)の長寿命化には、歯磨きやプラークコントロール、規則的なチェックアップが欠かせません。 被せ物(クラウン)は、患者さんの歯を守り、しっかりとした咬合面を作り出すことで生活の質を改善するためにも重要です。自分に合った被せ物(クラウン)を選び、専門家のアドバイスを十分に受けた上で治療を行うことが大切です。
メリット1:破損歯の修復に効果的
歯は一生ものですが、年齢と共に破損、欠損することがあります。虫歯や歯ぎしりなどの原因で歯が割れたり欠けたりした場合、歯医者での治療が必要です。その治療方法の1つが破損歯の修復です。 破損部分を削り、詰め物をする方法がありますが、この方法では歯の強度が損なわれ、再び破損してしまうリスクがあります。そこで、破損歯の修復には審美性に優れ、強度が高いセラミックやジルコニアなどの素材が用いられます。 歯医者が使用するCAD/CAMシステムを使えば、短時間で精度の高い破損歯の修復が可能です。セラミックやジルコニアは天然歯に近い色合いや質感を再現でき、そのために周りの歯と同じような美しさを保つことができます。また、強度が高いために噛みしめや顎の動きによっても破損が発生しにくく、長期的な持続性が期待できます。 破損歯の修復には、虫歯治療などの治療と同様に歯の健康維持だけでなく、審美性や快適性を提供することが求められます。セラミックやジルコニアなどの素材を使った破損歯の修復によって、その要求に応えることができます。歯医者に相談して、破損歯の修復について検討してみましょう。
メリット2:見た目が自然になる
歯科治療は、健康だけでなく美しさも重要です。歯並びや歯の色などの見た目は、自分自身の自信や人とのコミュニケーションにも大きな影響を与えます。しかし、過剰な治療や人工的な見た目は、逆に不自然さを引き起こし、かえって自信を奪ってしまうこともあります。 歯科治療の一つのメリットは、見た目が自然になることです。これは、患者様の笑顔や表情に自信を取り戻すことができるため、心理的なメリットも大きいです。自分自身を良く見せたいと思っても、人工的な見た目では不自然で、逆に周りからの評価を下げることにもつながります。しかし、自然な見た目であれば、周りからの支持を得られ、自然に自信が持てるようになります。 歯科治療には、人工的な見た目にならないように細心の注意を払い、丁寧に治療を進めることが必要です。患者様の歯の自然な状態を維持しながら、歯の色や形を整えることができます。また、最新の技術や素材を使い、自然な見た目を保つことができる治療方法も増えています。 歯科治療においては、単に機能面だけでなく、見た目にも注目して、自然な笑顔を取り戻すことが大切です。歯科医師とのコミュニケーションを大切にし、自分自身が納得できる自然な見た目になるように治療を進めることが重要です。
デメリット1:削ることが必要
歯医者の治療において、デメリットの一つに削ることが必要という点が挙げられます。歯の表面から届いた虫歯や歯周病の進行を食い止めるためには、歯の表面を削る必要があります。 しかし、歯の表面を削るということは、歯自体を傷つけてしまうことになります。そのため、削る量が過剰であったり、不要な部分まで削ってしまっては、本来節約できた歯を無駄にしてしまうことにもなりかねません。 また、削る行為そのものが歯に負担をかけるため、痛みや違和感を感じることもあるでしょう。こうした削る行為によるダメージを最小限に抑えたい場合は、ミニマルインベイシブという技法を用いることがあります。この技法は、削る詰め物やインプラントをする際に、最小限の削りだけで治療を行うというもので、歯を傷付けることをできるだけ抑えることができます。 総じて、歯を削ることは、治療として必要不可欠な部分ではありますが、削り過ぎによって本来節約できるはずの歯を無駄にしてしまったり、歯に負荷をかけたりすることに気を付ける必要があるでしょう。歯の健康を守りながら、最小限の削りだけで治療を行うことが求められます。
デメリット2:費用が高い
歯医者業界は、医療サービス業の一角を占める重要な業種の一つです。しかし、歯を治療するために必要な設備、医師の技術、薬剤や材料など、多岐にわたる高い費用が必要です。そのため、歯科治療は通常の医療に比べて高額なものとなってしまいます。 特に、高度な治療や美容治療を行う場合は、より高い費用が必要となってきます。しかしながら、これらの治療は患者さんにとって重要なものであり、費用がかかることで精度や品質にも差が出ます。そのため、歯科治療の費用は質の高い医療を提供するためにやむを得ず必要とされているのです。 ただし、患者さんにとっては費用の高さがネックになることもあります。治療費用を理由に定期的な歯科検診を受けずに放置することで、疾患の進行により治療費用が高額化する危険性があるため、できれば日頃から歯の健康管理を行うことが大切です。 また、歯科治療費用の一部は、労働者災害補償保険や健康保険などで補償される場合もありますので、その点も患者さんは把握しておくことが必要です。 費用が高いことを理由に歯科治療を受けることを躊躇することはできません。必要な治療を受け、歯の健康を維持することが大切です。そして、費用面でも理解が深まることで、より良い歯科医療を提供することができるのです。