こんにちは！

千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

唇に口内炎ができることがよくありますが、唇が一部ぷっくり腫れることがあります。

これは粘液嚢胞と呼ばれ、特に子供に多く、舌や頬にもできることもあります。

粘液嚢胞は名前の通り、粘液つまり唾液が口の中に出ずに何かしらの原因で組織内に溜まってしまたことによるできものです。

粘液嚢胞のでき方として大きく二つに分けられ

・唾液を作っている組織の出口や管がふさがれてしまった場合。

・唾液の通り道（管）に障害が起き、管からあふれ溜まっている場合。

です。

特に多いのは2番目に記載した管が破れてしまうことです。

誤って唇をかんでしまうことや、転んだりぶつかったりすることにより管が障害され、唾液だ通常ので口から排出されずに組織内に溜まってしまうのです。

ではできものができた場合にはどのように対処するのか。

まずは経過観察を行うことが多いです。溜まった唾液は自然と組織に分解消化され、消えていきますし、敗れた管が治れば唾液が再度溜まることはありません。

ただ、唇をかむことがくせになってしまっていると管が修復されずに唾液の貯留が起こるのです。

その場合には切開をして貯留している嚢胞を摘出・切除していきます。

ただ先ほど記載した通り、管が破れたことによる粘液嚢胞ですので、切開することは周囲に無数にある唾液を作る組織を傷つけてしまう可能性があります。そのため治療後に再発することもあるのです。

唇にできものができた場合は粘液嚢胞以外の可能性もありますので、必ず歯科医院で問題がないか確認しましょう。