シーラントとは

こんにちは！
千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

フッ素を塗ってほしいという方はよくいらっしゃいますが、シーラントという言葉自体知らない方は意外と多くいらっしゃいます。

フッ素塗布とシーラントはどちらも虫歯に対する予防効果のある処置です。

今回はシーラントを掘り下げてご説明いたします。

まず乳歯、永久歯にかぎらず、奥歯の小窩裂溝と呼ばれる噛む面の溝や側面の溝は虫歯の3大好発部位です。特に歯が生えてきた萌出直後の奥歯は歯自体が未成熟で、小窩裂溝は複雑な形態をしており、食べかすが停滞しやすいため虫歯菌などの細菌の生息場所となります。

このような未成熟（幼若）な歯質に対する虫歯予防手段としてフッ化物の局所応用が行われます。これがいわゆるフッ素を歯の表面に塗る治療になります。

このフッ素塗布は歯の側面などの平滑な部位には効果が認められていますが、先ほどお話した小窩裂溝と呼ばれる溝の部分にはじつはあまり効果が期待できないのです。

虫歯のできる要因は主に4つあり

・宿主（歯や唾液）

・微生物（虫歯菌）

・食事（微生物の食べるもの）

・時間

この4要素から虫歯が成り立ちます。

フッ素単体は歯を強くしてあげることで虫歯になりにくい環境をつくりますが、フッ素の含まれたシーラントは宿主以外の要素にも力を及ぼしてくれるのです。

フッ素は化学的に歯質を強化してくれますが、シーラントは虫歯の好発部位である小窩裂溝部に対して、物理的に小窩裂溝を複雑な形態から単純な形態へと修正し、食べかす等が溜まらず磨きやすい形へと変化させることができます。

妙典歯科Nクリニックでは希望されない場合を除き、お子様にはシーラント（予防填塞）をオススメしております。

こどもの虫歯予防でお困りの方は是非当院でご相談ください。