口腔がん
2023/07/12
こんにちは!
千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。
数年前に口腔がんが大きな話題になったことをおぼえているでしょうか?
癌(悪性腫瘍)といえば肺がん、大腸がん、胃がん、乳がん、肝臓がんなどがよく知られていますが、お口の中にも癌(悪性腫瘍)は出来ます。
今回は癌の特徴についてご説明いたします。
まず悪性腫瘍ですが、でき始める細胞の由来によって癌腫とよばれるか肉腫と呼ばれるかが分かれてきます。
皮膚や粘膜といった上皮性の悪性腫瘍を癌腫呼びます。
一方肉腫は血管や皮下結合組織、筋肉、脂肪などの軟組織や骨、軟骨などの硬組織に由来します。
癌(扁平上皮癌)は部位によって名前が付けられることが多く舌にできれば舌癌、歯肉にできれば歯肉癌といっかたちです。
癌の見た目は
・正常組織と癌細胞である異常組織との境界が不明瞭
・表面は平滑ではなく、潰瘍や隆起で表面は凹凸ができやすい
・白い部分と赤い部分とが入り混じるような見た目
・硬いコリのような部位ができやすい
・自然出血や簡単に出血しやすい
・接触するだけで痛みが強い
・自然治癒することはない(例外あり) など
上記のような徴候がある場合には、すべて当てはまらなくてもまずは早期の歯科医院受診をおすすめします。
癌はステージわけされておりステージが上がるほど治療の難易度が増加しますので早期発見・早期治療が非常に重要です。
また癌ではないが、癌になりやすい病変や状態もあります。
前癌病変
発がんに至る初期の遺伝子変化が既に惹起されている状態で、将来癌細胞に悪性変化する可能性を秘めた病変とされています。
口の中の粘膜の代表例として『白板症』『紅板症』があげられます。
口腔白板症とは、口腔粘膜に生じた摩擦によって除去できない白色の板状あるいは斑状の角化性病変で、臨床的あるいは病理組織学的に他のいかなる疾患にも分類されないような白斑と定義されています。白板症の癌化率は10%前後です。
紅板症は発赤したビロード状の紅斑として生じる口腔粘膜病変で、白板症同様に他のいかなる病変と臨床的、病理学的に関連性の見いだせないものと定義されています。癌化は白板症よりも高く50%前後と言われています。
前癌状態
前癌病変と比較して癌化率ははるかに低いですが、癌化したことが報告されている病変でWHO(2005)では癌化リスクが有意に高いとされています。
2005年では7つの疾患があげられています。
1、鉄欠乏性症
2,口腔扁平苔癬
3,口腔粘膜下線維症
4.、梅毒
5、色素性乾皮症
6、円板状エリテマトーデス
7、萎縮性表皮水疱症
女性は特に鉄が少なくなりがちですし、口腔扁平苔癬も頻度としては少なくないものですので定期的な歯科医院への通院はおすすめです。
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