上手く笑えない

前歯が大きく削れていることや歯と歯の間が空いてしまっていることで、マスクも外せる時代になり特に気になってきたご様子でした。

 

この場合単純に前歯の削れやスペースを埋める治療ではすぐに外れてしまいます。

まずはこの状況になってしまった原因を突き止めなければ再発することは目に見えています。

 

今回は上の奥歯がないことが最大の原因です。

本来歯は奥歯が一番活躍して噛む力の負担をしています。例えば噛む力が100だとしたら奥歯で60-80ぐらいの力は奥歯にかかっているのが正常で残りの20-40ぐらいは前歯に力がかかっています。また前歯の機能としては嚙み切ること、奥歯の機能としては磨り潰すことと機能も分けられていることが正常です。

しかし今回は奥歯が無くなり、入れ歯なども入れていなかったためすべての力が前歯の負担となり、また機能も磨り潰す機能まで前歯で負担していました。そのため前歯が削れ更に内側から外側に広がる力となり、歯と歯の間が開きスペースが見えるようになってしまったと考えられます。

 

治療の第一優先は奥歯を治すこと！

ここで、前歯を治してほしいのに後回しにして何回も通わせたいんだろうと思われる方も、先ほどの説明でご納得いただけるのではないでしょうか。

我々歯科医師はむやみに通院回数を増やしているのではありませんが、それが患者様に伝わっているかどうかで患者様が思う印象はだいぶ変わってくると思います。

当院では初診時に全体の記録を取らせていただき、原因を追究します。2回目の来院時には検査結果をもとに治療計画を患者様一人一人に合った形で完全オーダーメイドで作成します。患者様が治療方法や希望したいものやしたくないものを共有してご納得いただいたうえで治療を開始していくシステムを採用しています。

 

さまざまな治療方法を聞いてみたい方は是非当院でご相談ください。