根管治療後に詰め物になるのか被せ物になるのか。
2023/11/11
こんにちは!
千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。
今回は患者様の素朴な疑問にお答えしようと思います。
歯科治療の中で根管治療と呼ばれる治療があります。歯医者さんが患者様に説明する時には歯の神経を抜く治療とか歯の根っこの治療などと呼んでいます。
その根管治療後ですが、歯の中にある神経の管は綺麗になり管の中に最終的な詰め物を行います。根管内に入れる詰め物は基本的にはガッターパーチャポイントといってピンク色をしております。根管内はそれでよいのですが、最外層である治療していた入口の部分はまでそのピンク色で修復することは出来ませんし強度もありません。
根管治療後
図の通り根管治療後の歯は根っこの中にはピンク色のガッターパーチャポイントがつめられ、更に上層に土台、最外層に被せ物を行うことが一般的です。
しかし、妙典歯科Nクリニックでは別の方法もご提示させていただいております。
それは詰め物という選択肢です。
これは根管治療を行ったすべての人(歯)に適応できるわけではありませんがご提案しています。
しかしなぜこの方法をご提案できるのでしょうか。
まず一般的に被せ物になる理由として、歯の神経を除去してしまうと基本的には割れやすくなります。それは歯を削っているため強度が下がることも原因の一つではありますが、歯の神経が存在していた歯髄腔という部分には神経以外にも栄養を与えるための血管があったのですが、その血管も除去しているため歯への水分供給や栄養がストップしてしまうために歯が割れやすくなるのです。
私はよく木の枝で比喩表現するのですが、若いみずみずしい枝と枯れた枝どちらが折れやすいですか?と聞いてみます。若いみずみずしい枝は力に対して柔軟にしなることができるのに対して枯れた枝はパキッと折れてしまうのです。
歯は常に噛む力を受けています。神経を除去した歯は力によって割れる可能性があります。そこで被せ物を行うことによって割れないようにカバーすることができるのです。
しかし、この治療では根の治療後にほとんど歯の外形が残っていたとしても全周ぐるっと大きく削らなければならないというデメリットが存在します。
「歯を残すために歯を大きく削る」
なにか矛盾しているような気持ちになることが歯医者の私でもあります。
そこで歯の大半の外形が残っている場合には当院では詰め物のタイプで治療をご提案することがあります。
詰め物
これは先ほどのデメリットである削る量を減らすことができるために歯本来の色見が生かせるために非常に有用な治療であると考えています。
しかし、当然のことながら被せ物を行うことと比較して先ほどお伝えした通り歯を全体カバーしているわけではないために今後力によって欠けたり、割れる可能性があります。そのため慎重に場合を選ばせていただいております。
この治療法でもしかけてしまったのであればそのタイミングで被せ物を行うことで段階的な歯の切削も可能にしているためそんなに歯を削りたくないという方でも割れた時にやはり被せるしかなかったのだと踏ん切りも付くのではないでしょうか。
当院では常に治療の選択肢を提示して、ご納得いただいたうえで治療を行います。
※医学上患者さまの希望に添えない場合もございます。
是非一度治療方針を当院でご相談ください。
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妙典歯科Nクリニック
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