歯石ってとらなきゃダメ？

こんにちは！

千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

 

今回は歯石についてお話させていただきます。

たまに久しぶりに歯医者さんに来られた患者様で「歯石を取らなきゃだめなんですか？」と聞かれる時があります。

歯医者からすると「取らなきゃだめです。」の一択です。

歯石はプラークが長い間停滞し唾液成分によって石灰化し歯にこびりついて歯ブラシでは落ちなくなった汚れの塊です。この歯石が更にプラークの足場となってどんどんと大きくなっていきます。いわゆる細菌のたまり場なのです。

こういわると細菌をたくさんお口の中で飼っていたいひとなんていないと思いますし、明らかに不潔なイメージが伝わったことと思います。

 

しかし、なぜ歯石を取らないとだめですかというような質問が来るのでしょう。

それは歯周病が進行し歯がぐらぐらと動揺している患者さまから質問される内容なのです。

歯石は大量に沈着しており歯石の壁のような状態の患者様からすると歯石同士が大きな体積を要しぶつかり合い、歯自体をあまり動揺させないように制限できていることが原因でこのような質問が来ます。

確かに歯石がそれぞれの歯を支えあっていることは事実ですが、それは歯周病をかなりのスピードで進行させてしまう原因です。歯周病という病気を治すことを考えず、今をしのぐためだけの行為ですので歯石を取らないという選択は大変危険です。

日本社会は超高齢社会で、寿命がとても長いのが特徴です。人生最後の楽しみは食事とよく患者様から伺います。その楽しみをご自身の歯で味わって食べるのと人工の歯・入れ歯または経管栄養で食事することとどちらが食事がおいしくそして楽しくなるのかは、おそらくご自身の歯で食べることでしょう。

歯がダメになったら抜けばいいという考えはぜひ避けてほしいです。歯は確かに他の臓器と比べてたくさんありますし、子供の歯から大人の歯へ生え変わるという経過があるため非常にぞんざいに扱われています。

頻繁に使う指は手足で合計20本あります。歯は永久歯で28～32本。どちらもそれなりに数がありますが、指のときにダメになったら義手にすればいいなんて考えられますかでしょうか。なぜ歯はいいのでしょうか。指も歯もご自身の身体です。人生長いですので健康に過ごしましょう。

 

妙典歯科Nクリニックは患者様の健康第一で治療を行っておりますので是非当院でご相談ください。