アマルガムとは？

こんにちは！

千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

 

歯科医院で取り扱う詰め物としてアマルガムというものがあります。今回はアマルガムについてお話していきます。

アマルガムは歯科治療の直接修復の1種でコンポジットレジン修復やグラスアイオノマー修復と同じようなものです。

直接修復という言葉はお口の中で直接歯の形を修復していく治療法で歯の型を取って次回完成した詰め物を入れるような物は間接修復と呼びます。

アマルガムは水銀と他の金属を混ぜ合わせた合金のことで歯科では銀とスズ主成分とする合金の故小名を水銀と練和してできたアマルガム泥を歯を削った穴に入れ込んで形を作る金属で唯一の成形修復材料です。

高い強度と操作性や汎用性のために100年以上も使用されてきた直接修復材料ですが、近年では水銀による環境汚染や金属修復物ではないコンポジットレジンが普及してきたことにより使用されなくなってきました。

 

アマルガムは最近では使用されなくなったものの口腔内にアマルガムで治療されている歯がある患者様はいらっしゃいます。アマルガムは絶対に除去しなければならないものではないので無理に除去する必要はありません。

アマルガムに用いられる水銀は無機水銀であるために、適正に用いれば安全ですが、水銀蒸気は毒性が強いために注意が必要です。アマルガム硬化物の温度は60度以上になると水銀が蒸発してくるため、もしアマルガムを除去する場合には必ず発熱を抑えるために水を入れながら除去し除去した欠片は必ずバキュームで吸い取る必要があります。

水銀の溶出は少ないですが、出ないわけではないために妙典歯科Nクリニックでは使用しておりません。