歯石の溜まりやすい場所

歯医者さんに行って定期的なメンテナンスを行っている方はご存じのことと思いますが、お口の中で汚れや歯石が溜まりやすい部位が決まっています。

 

虫歯の好発部位は当然汚れの溜まりやすい部位に直結します。

 

虫歯の好発部位として挙げられるのは

・咬合面（噛む面の溝）

・隣接面（歯と歯の隣り合う面）

・歯頚部（歯と歯茎の境目）

 

この3か所では適当に歯を磨いているだけでは磨き残しになる部位です。

基本的には平滑なところには汚れは溜まりません。

溝があったり、歯ブラシが届かなかったりと必ず原因があります。

 

では歯石はどうでしょう。

まず歯石自体ですが、細菌の死骸を核にして唾液のカルシウム成分などを取り込んで石灰化したものが歯石と呼ばれます。

 

そこで、必須なのはやはり細菌と唾液の石灰化成分です。

唾液の石灰化成分をなくすことは不可能であるために、まずはしっかりと歯のお掃除することが大切です。

 

唾液の成分が濃いところはどこか。

3大唾液線と呼ばれる唾液を作る工場があります。

顎下腺、舌下腺、耳下腺。

その名の通り顎や舌、耳の近くに存在します。

 

そして工場からのお口の中の出口は下の前歯の裏側で舌の下に顎下腺と舌下腺の出口が、頬の内側に耳下腺の出口があります。

 

そのため下の前歯の裏側の歯と歯茎の際や上の奥歯の頬側の歯と歯茎の際には誰しもが歯石が溜まりやすい傾向にあります。

 

歯石は歯周病の原因として大きな要素を占めていますので是非2か所は注意深く磨いてください。

一度歯石になってしまうとなかなかご自身の歯磨きでは除去できません。

定期的な歯科医院での除石を行うようにしましょう。