矯正治療を始める前に歯周治療を！

歯周組織とは文字通りで歯の周りにある組織です。

歯周組織は大きく4つから構成されるといわれています。

・歯肉（歯茎）

・歯槽骨

・歯根膜

・セメント質

 

歯は骨の中に植わっており、その骨の部分を歯槽骨（歯槽部）と呼びます。

骨と歯の間にはたくさんの繊維や血管、靭帯が存在する歯のクッション的な役割も果たすのが歯根膜。

歯の根っこの表面部分にはセメント質と呼ばれる歯根膜や歯槽骨と靭帯でつながる部分があります。

この内部を覆い内部を外的な要素から保護するように歯肉が存在します。

 

矯正治療はこの歯の状況を限りなく保護しながら歯を理想的な位置に移動させる必要があります。

 

矯正治療は骨の中を歯が移動しなければならず、移動する方の骨を溶かして移動した後のスペースには骨を作ってといったリモデリングを行っていきます。

一時的に骨は少なくなるため歯周病で元々骨が溶けてしまっている場合には歯を支える部分が少なくなり歯が非常に揺れやすい状況になります。

 

極端な話をすれば、歯周病がひどい場合に矯正で歯を動かしたら抜歯になることも考えられます。

矯正治療前には必ず歯周病の状態が良好であることやある程度コントロールされていなければ矯正治療はオススメできませんので、まずは歯医者に定期的な歯のクリーニングをおこなってお口の健康状態を保つようにしましょう。

 

当院では矯正治療も歯のクリーニングも対応しておりますので、ぜひ一度当院でご相談ください。