根管治療による骨の治癒

上あごの真ん中が腫れており原因は歯の根っこの内部が壊死し感染を引き起こしていることが問題でした。

距離としては少し遠いですが、レントゲン写真を撮ると歯の根っこの先端を中心に黒い像が写っています。

レントゲン写真上左から2番目の先端を中心に大きな黒い像が認められます。

これは根っこの先端に膿が溜まり徐々に広がっていったことを表しています。

 

治療後にもレントゲン撮影をおこないます。

原因は歯の内部に壊死が原因であったため、レントゲン上黒く写っているところに直接アプローチするのではなくまずは、歯の内部の壊死組織を除去することが重要です。

 

壊死組織を除去すると膿が大量にあふれ出て内部に多量に溜まってっていたことが分かります。

この根の治療を何度か繰り返し内部から膿がでず、キレイな状態になれば内部に最終的な材料を詰めていきます。

その詰めたときの画像が上記のレントゲン写真です。

しっかりと根の先端まで白い詰め物がされています。

 

しかし、一般の方からすると黒い像は残っているじゃないかと思うでしょう。

本来白い部分は骨になります。当然骨が溶かされて黒くなっているので骨が数週の内に治るこはありません。

骨折やヒビですら3か月かかるのに、溶けてなくなった部分の骨が再生するまでには3か月以上はかかります。

しかしながら最初に取ったレントゲン写真と比較すると写り方の違いもありますが、明らかに黒い像は収縮していることが分かります。

 

また3-6か月後に再度撮影を行い、治療経過が全く問題なければ黒い像は白い像へと変化しているでしょう。