かみ合わせが変！？

歯医者で治療した後に噛んだ感じがいつもと違うなんて思ったことはありませんか？

 

歯医者さんで治療した後に違和感を感じることはよくあることです。

通常数日で違和感は解消していくことがほとんどですが、1週間たっても改善しないもしくは痛くなってきたという場合には再調整をしてもらう必要があります。

 

ではなぜこのような現象が起こるのでしょうか？

 

歯医者さんでの治療として虫歯を削って詰める詰め物や歯全体を覆う被せ物をはめる際にこの現象が起こります。

 

歯を削る前の状態に全くの狂いもなく完全に復元できる歯医者さんはそういないでしょう。

ましてや虫歯で歯が溶かされた状態から歯を復元するわけですから歯が大きくなったようなイメージになります。

つまり治療前と治療後では必ず歯の形が変わります。

 

歯は常に動いています。

それは例えば噛めるように削れた分は噛む相手を探して伸びたり、歯は前に傾斜するような力がかかるために前傾したりと動いていないようで動いています。

 

削れて伸びた分沈みこませることができるかというとできなくはないですが非常に難しい動きであるためあまり行われないです。

 

そのため削れた虫歯を除去し歯の形を再現した場合に歯が伸びた分かみ合わせが強く当たってしまいます。

そこで歯医者さんでは詰め物や被せ物を入れた後にはかみ合わせの調整が必要になります。

 

かみ合わせもまた複雑です。

蝶番（ちょうつがい）のような単純な、ある軸を中心として回転している運動ではなく顎の関節は回転運動と滑走運動の二つからなり、それが左右で別の動きをさせることにより顎は比較的自在に動かすことができるのです。

 

噛み込んだ最終位置で詰め物や被せ物が出来上がってきますが、運動までは記録することができないためにお口の中のでの調整が必要不可欠になります。

 

最初から全く違和感なく入るときもあれば違和感だらけの時もあります。

極端な話、違和感を最初から無いようにしてほしいといわれてしまうと、他の歯と接触しないようにすれば当たらないわけですから違和感はありません。しかし噛めなければ治療した意味がないために接触しつつ、強すぎない0.1㎜単位での調整が必要になってきます。

 

歯医者さんで違和感を覚えたからと言ってすぐに他の歯医者さんに変更するのは早い可能性もあるので、一度決めた歯医者さんで一貫して治療をしてもらい、そこでやはり合わなければ変える方が、いいでしょう。