穴が空いた歯

歯に穴が空いたら基本的に虫歯です！

他に詰め物が取れたという可能性もありますが、詰め物が取れた下で虫歯になっていることも多くあります。

 

たまに痛みがないので虫歯じゃないと思っていたという方もいらっしゃいますが、虫歯では必ず痛みが出るわけではありません。

むしろ痛みがないことの方が多く、痛みが出ている場合には虫歯が急速に進行している場合や大きくなりすぎた虫歯の可能性があります。

 

特に奥歯ではあまりご自身では見えにくい部位のために虫歯に気づかないことも多いのが現状です。

 

虫歯の好発部位は3つあり、咬合面（噛む面の溝）、隣接面（歯と歯の隣り合う面）、そして歯頚部（歯と歯茎の境目）です。

噛む面の溝や歯と歯茎の境目には比較的目が届きやすいですが、歯と歯の隣り合う面は歯医者でも目を凝らさないとわかりにくい部位となっています。

 

よく穴が空いたといって受診される方はこの隣接面での虫歯が多い印象です。

 

穴が空く時には既に内部に大きな虫歯ができていることが多く、穴が空いても痛みがないからと放置を続けると歯の神経を取らなければならなくなります。

 

歯の神経を除去すると痛みは無くなっていきますが、歯は脆くなっていきます。

歯の神経を除去しその周囲の血管も除去するために、内部からの水分供給は無くなり枯れた枝のように折れやすくなります。

 

歯の神経を除去した後は被せ物をよく行いますが、歯の被せ物によって歯が割れる力をある程度抑え込むことが可能になる一方で歯を大きく削らなければならないという代償もあります。

 

まずは、なるべく歯科医院に定期的に通院を行い虫歯にならないように、またなったとしてもすぐに対処できるようにすることが大事です。

 

昨今予防歯科が重要とされています。ぜひ一度お近くの歯科医院へ受診してみてください。