薬が影響した歯の変色！？

こんにちは！

千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

 

薬で歯が変色することをご存知でしょうか？

 

もちろんすべての薬で歯が変色するわけではありません。

今回は薬による歯の変色についてご紹介いたします。

みなさんはどの歯が変色しているかわかりますでしょうか？

 

側面の口腔内写真では特に真ん中あたりである小臼歯や犬歯が明らかに暗い色をしています。

また咬合面（噛む面）の方向から見ると前から5番目.7番目の歯が際立って暗い色をしています。

 

これは左右対称性にあり、また歯の中でもあるところを境に色が戻っています。

これは典型的な全身的な影響による歯の変色です。

 

歯の変色にはいくつか理由があります。

外因性な変色、内因性な変色

 

外因性では

・虫歯による変色

・歯磨き不足による変色

・金属による変色

・着色しやすい食べ物や飲み物による変色

・ポビドンヨードなどの薬による変色

などが挙げられます。

 

内因性では大きく全身的なものと局所的なものとに分けられます。

全身的なものでは

・テトラサイクリン系抗生剤による変色

・多量のフッ素利用による変色

・遺伝的な形成不全や疾患

・代謝異常による変色

局所的では

・歯の神経壊死や根管治療後の変色

・加齢変化による変色

 

今回お示ししたものは内因性の全身的なもので、幼少期の大人の歯が作られる頃に飲んでいた抗生剤であるテトラサイクリンが歯を作るときに取り込まれてしまい歯の色を変色させてしまったのです。

そのため歯を作っていた時の部分のみに変色が発現し層状に変色し左右対称に表れてしまうのです。

 

このような変色は度合いによってはホワイトニングでは改善することが出来ません。

軽度であればホワイトニングで改善が見込めますが範囲の大きさや色の強さが強い場合にはラミネートべニア修復やクラウン補綴修復法が適応になってきます。

 

歯を白くしたい場合にはぜひ一度当院でご相談ください。