口の中の水膨れ

この患者様は最近やけどして水膨れができたと来院された患者様です。

お口の中ではやけどする温度として65℃以上のものではすぐにやけどを起こしてしまいます。

 

今回は水膨れの原因がはっきりしているため何ら問題はありませんが、お口の中にできる水疱にはいくつかあります。

 

水疱性疾患である

・天疱瘡

・類天疱瘡

・先天性表皮水疱症

 

ウイルス性疾患である

・単純ヘルペスウイルス感染症

・帯状疱疹

・ヘルパンギーナ

・手足口病

 

水疱性疾患である天疱瘡や類天疱瘡は自己免疫疾患と呼ばれ、自分のタンパク質であるデスモグレインや基底膜と呼ばれる体の構造部分を自分で攻撃してしまう疾患です。

粘膜の一部の結合を壊してしまうことにより粘膜のはがれた部分に水疱ができるのです。

また先天性表皮水疱症はその名の通り先天性つまり生まれながらにして遺伝によって起こる疾患です。

 

ウイルス性では小さな水疱がたくさん形成されるのが特徴です。

最近ではヘルパンギーナや手足口病が流行しているというニュースも拝見しましたので、新型コロナウイルスは比較的収束していますが、ウイルス感染への注意も十分にする必要がありますね。

 

当院では虫歯や歯周病以外の疾患でも幅広く対応しておりますのでぜひ一度当院でご相談ください。