ラバーダム防湿

ラバーダム防湿の膜の色は製品によって異なりますが、治療中の歯が他のものから隔離されている状態です。

ラバーダム防湿の利点は

・防湿

・術野の明示

・圧排

・消毒

・保護

など

 

口腔内は湿度が非常に高く100％ともいわれております。確かに歯科用の口腔内ミラーをお口に入れた瞬間からミラーが曇ってしまうほどの方もいらっしゃいます。

湿度は治療の天敵になることもあります。

治療で使用する材料は乾燥した状態でないと接着力が低下したりするものが多く防湿・乾燥状態を保てることは非常に治療精度を向上させます。

 

術野の明示では、治療箇所が他と明確に分けられており誤って他の歯を削ったりすることがなく余分な情報を入れずに治療に専念することができるため有効です。

 

圧排とはラバーダムシートによって治療に関係ない部位を排除することによって、無意識に動かしてしまった舌や頬などを削っている最中のバーなどに当てることなく治療することが可能となります。

 

消毒、お口の中には常在菌と呼ばれる菌が数え切れないほどたくさん潜んでいます。それは歯ブラシやマウスウォッシュなどをしても決してゼロにはなりません。隔離する前はその状態にさらされていたわけですから当然治療する歯も菌が付着しています。

消毒液がシートをすることによって治療する歯だけに利用でき、また再度他のものから菌に触れることを防ぐことが可能になります。

 

他からの暴露のみならず、削っているバーを他に当てて傷つけることからの保護や治療中の歯を他からも保護するという2重の保護作用があります。

 

ラバーダム防湿は非常に有用な処置になります。

歯科治療を受ける際にはラバーダム防湿を行っているかや、してもらえるかも一つのポイントになってきますのでぜひ一度当院でご相談ください。