親知らずを抜くか抜かないか

皆さんは親知らずを既に抜いていますか？

 

歯医者さんでは親知らずを抜くか抜かないかと多くの方が相談に来られます。

今回は親知らずの抜歯の判断についてご紹介いたします。

 

まず、あなたは親知らずの周囲が痛くなったことはありますか？

 

「はい」と答えた方で自然に治って再度痛みが出たことはありますか？

 

ここでも「はい」と答えた方は親知らずを抜歯した方が良いです！

 

1つの判定基準として再発性です。

一度炎症が収まって再発するということは今後も再発する可能性や常に炎症を起こしている可能性が高いです。

親知らずの周囲に炎症が起きていることを智歯周囲炎と呼びます。

智歯周囲炎では歯茎や歯を支える骨を溶かしてしまうだけでなく、汚れが停滞しているために一つ手前の歯にも虫歯を作ってしまったり、手前の歯の支える骨までも溶かしてしまう可能性もあります。

 

こうなった場合には親知らずを早いタイミングで抜歯をしておかないとゆくゆくは手前の歯と一緒に2本の抜歯を行わなければならなくなることもあります。

 

2つ目としては、矯正治療的な観点からの抜歯です。

親知らずが倒れて生えている場合には前に位置する歯を押してしまう可能性があります。

矯正治療では歯の位置を個人にあった最適な位置に配列する必要がありますが、その妨げになったり、治療後にも再度歯を押して歯並びが悪くなる可能性があるために抜歯を行うことがあります。

 

3つ目は親知らずが変な方向を向いて生えてきており、舌や頬など他の組織に悪影響を与えている場合です。

下の歯の親知らずが舌方向に生えて舌を傷つけてしまったり、上の親知らずが頬側に生えて頬に傷を作っているような場合には抜歯を検討していく必要があります。

 

他にもありますが、上記が抜歯の適応になります。

 

逆に症状がない場合に無理に抜く必要があるかどうかですが、抜歯自体にもリスクがあります。抜歯のリスクも理解して、抜くメリットと抜くデメリットを比較してメリットが大きいのであれば抜歯してもいいのではないでしょうか。

 

当院では比較的埋まった親知らずでも抜歯を行っておりますのでぜひ一度当院でご相談ください。