歯医者の初診料について徹底解説！！

歯医者さんへ初めてまたは久しぶりに受診する時に気になるのが初診料ですよね。

 

今回は気になる歯科初診料について徹底解説していきます！

 

まずは歯科初診料とは何なのか？

保険診療において基本診療料と呼ばれる診療点数があります。

 

そもそも保険診療は厚生労働省から保険点数で管理されており、歯科医院で行われる診療行為や管理などには保険点数が定められています。

 

基本診療料は、初診若しくは再診の際及び入院の際に行われる基本的な診療行為の費用を一括して評価するもの。

 

とされています。

 

初診料(届け出あり267点、届け出なし240点)

外来での初回の診療時に算定する点数。基本的な診療行為を含む一連の費用を評価したもの。簡単な検査、処置等の費用が含まれている。

再診料(届け出あり58点、届け出なし44点)

外来での二回目以降の診療時に一回毎に算定する点数。基本的な診療行為を含む一連の費用を評価したもの。簡単な検査、処置等の費用が含まれている。

 

と規定されています。

 

上記の文言で「基本的な診療行為を含む一連の費用、簡単な検査、処置等」とは何が含まれているのかというと

 

一部ですが具体的には

・視診、触診、問診等の基本的な診察方法

・医療提供に必要な人的、物的コスト

が該当すると言われています。

 

ですから、例えば問診を行って歯を削ったりせず、解決したまたは解決しない場合であっても初診料が発生してきます。

たまに相談しただけで処置していないから払う義務はないと勘違いされてしまう方もいますが、そうでないことに注意しましょう！

 

 

つぎに気になるのが初診料（点数や金額）がいくらなのかです。

 

先程も保険診療は保険点数が定められているとお伝えしたしました。

保険点数は全国一律ですが、治療を受ける施設によって点数が異なってくることがあります。

一律だけど異なるとは一体どういった意味なのでしょうか？

 

初診料は加算というシステムがあります。

大きな病院であれば、そもそも初診料が数点高く設定されています。

加算というのは、その施設が十分な歯科医療安全対策を取っているか、十分な感染対策を行っているかどうか

はたまた、営業時間外の受診なのかどうか、乳幼児や重度な障害のある治療困難者であるかどうか

などが加算の適応になってきます。

 

最近ではマイナ保険証で受診したかそれ以外かでも加算の点数が変わってきます。

 

そのため「A病院ではいくらだったのに、B歯科医院ではいくらで高かったまたは低かった」なんてこともあります。

高いといっても数点から十数点の加算のためそこまで大きな額にはなりません。

※あくまでも初診料のみで処置料は含んでおりません。

 

ちなみに保険点数は1点が10円を意味しています。

100点の保険点数であれば患者さんの負担割合に応じて3割負担なら3を掛けた数字である300円が患者さんの負担額になります。

 

最後に初診料がどのタイミングでかかるのかです。

 

全く初めての歯医者さんに受診した場合は当然初診料が発生するのは分かります。

しかし、以前にも受診している歯医者さんで初診料がかかるときがあります。

 

それは治療部位や治療予定部位が治癒になった場合で1月経過した場合には、次の新たな疾患で受診した場合にはその時に初診料がかかります。

 

分かりにくいですよね。

 

逆に初診料ではなく再診料である場合（＝初診料を算定できない場合）を記載すると

1.健診結果をもとに健診医の医療機関に来院した場合

2.労災保険や自費診療の治療期間中に保険給付の対象となる診療を行った場合

3.1傷病の診療継続中における他の傷病の発生に対して受診した場合

4.予防処置で受診した場合

5.欠損補綴を前提とした抜歯で、抜歯後印象採得まで一か月以上経過した場合

6.歯科疾患管理を算定した場合の治療終了後2か月以内

 

こちらも分かりにくいですよね。

簡単に言うと、継続的な治療が終わってから最低でも1か月長くて2か月以上の期間が経過している場合には初診料が発生します。

ここの1か月は例えば8/31→9/1は1か月とはカウントせずに厳密にひと月であるため9/1→10/2がひと月と考えられる事に注意してください。

 

歯医者の初診についてお話しましたが、初診料で悩んで歯科を受診しないということは非常にもったいないです。

治療を受けることのメリットの方が十分に大きいため是非定期的な歯科医院への受診をオススメします！