歯がザラザラするのは？

こんにちは！

千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

 

歯が舌で触ってざらつきを感じることがあります。

これにはいくつかの可能性が考えられます。

 

今回はそれぞれの原因についての対応をご紹介いたします。

 

1.歯の汚れ

歯の表面にはペリクルがあります。

 

ペリクルとは0.1～数μmというわずかな厚さの歯の表面被膜のことで、唾液由来の糖タンパク質を主成分としたものです。
歯ブラシによるブラッシングや歯科医院で行う歯面研磨で若干は除去可能ですが、数分以内に再形成される膜です。
特徴として、口腔にいる常在菌が歯質に吸着するための足がかりとなってしまい歯垢（プラーク）形成の初段階、プラーク齲蝕発生の始まりともいえます。
ただ一方で、歯を酸性の物質から守る耐酸性保護膜としても機能しています。

 

歯の表面のペリクルにお口の中の常在菌が付着し始めてくるとプラークの蓄積によって歯の表面がザラザラとした感触になります。

歯石になると自分では取れないため必ず歯科医院を受診するようにしましょう。

 

2.虫歯

虫歯は、歯が虫歯菌によって溶かされた状態になります。

初期の虫歯であれば再石灰化といって、唾液成分によって修復されることがあります。

しかしながら一度溶けてしまった部分は完全にツルツルの状態には戻らないこともあります。

へこんで治ることや、そもそも虫歯で治らないこともありますので虫歯が原因でざらつきを感じます。

 

3.歯の破折や欠け

歯の表面はエナメル質と呼ばれ体の中で骨よりも固く一番硬いといわれています。

歯は毎日3回の食事で常に酷使されています。

噛む力が強ければいくら硬い組織といえども欠けてきてしまいます。

掛ける部位は力が直接かかる部位だけでなく横の面でも欠けたりひび割れも起こすので段差ができ舌で触ったときにざらつきとして感じることもあります。

 

 

以上のように歯のざらつきにもいくつか可能性があります。

どれもご自身の判断が付きにくいと思いますので、一度しっかり歯科医院へ受診しましょう。