静脈内鎮静(IVS: Intravenous Sedatio...
2025/02/21
静脈内鎮静(IVS: Intravenous Sedation)
鎮静剤を静脈に投与することで、不安や恐怖を和らげながら医療処置を受けられる方法です。特に、歯科治療や内視鏡検査、手術時の補助として使用されます。
特徴
意識はあるがリラックス状態
完全に眠るわけではなく、呼びかけに反応できる程度の意識を保ちます。
記憶が曖昧になる
多くの場合、処置中の記憶が残りにくくなります。
鎮痛効果はない
鎮静のみを目的とするため、局所麻酔や鎮痛剤と併用されます。
適応される場面
歯科治療(親知らず抜歯・インプラントなど)
歯科恐怖症の人や嘔吐反射が強い人に適しています。
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)
検査時の不快感を軽減します。
手術(外科・形成外科・美容外科など)
全身麻酔の代替として用いられることもあります。
使用される薬剤
ミダゾラム(ドルミカム):短時間作用型のベンゾジアゼピン系薬剤
プロポフォール:短時間作用型の鎮静剤、麻酔導入にも使用
フェンタニル・レミフェンタニル:鎮痛を伴う場合に併用
注意点
治療後は車の運転禁止(薬が抜けるまで数時間~半日かかる)
完全に麻酔が効くわけではない(痛みがある場合は局所麻酔と併用)
持病がある場合は医師に相談(心疾患・呼吸器疾患のある人は注意が必要)
静脈内鎮静は、不安を軽減しながら治療を受けられる有効な方法ですが、副作用やリスクもあるため、医師との相談が重要です。
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