唇や頬粘膜が荒れる!?天疱瘡や類天疱瘡とは?
2025/03/07
こんにちは!
千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。
唇や頬粘膜がボロボロと粘膜がはがれたりしていませんか?
そんなあなたは自己免疫疾患かも!!
今回は天疱瘡や類天疱瘡についてご紹介いたします。
口腔内の天疱瘡や類天疱瘡(類天疱疹)は、自己免疫性の疾患で、皮膚や粘膜に水疱や潰瘍ができることが特徴です。
これらは免疫系が誤って自分の体の細胞を攻撃することによって引き起こされます。
具体的には、口腔内の粘膜に水疱や潰瘍が生じ、痛みや不快感を引き起こします。
以下、それぞれの疾患について詳しく説明します。
天疱瘡(Pemphigus)
天疱瘡は、皮膚や粘膜(口腔を含む)に水疱を形成する疾患で、免疫系が皮膚や粘膜の細胞同士をつなげている「デスモグレイン」というタンパク質を攻撃します。
これにより、細胞が剥がれ、水疱ができるのです。
口腔内症状: 天疱瘡では、口腔内に水疱が形成され、破れると痛みを伴う潰瘍ができます。
これにより、食べ物を食べるのが困難になったり、話すのがつらくなることがあります。
進行: 症状は急速に進行することがあり、治療しないと全身の皮膚や粘膜に広がることがあります。
治療: 天疱瘡の治療には、免疫抑制剤(ステロイドや免疫抑制薬)が使用されることが多いです。また、適切なケアを行わないと、二次感染を引き起こす可能性があります。
類天疱瘡(Pemphigoid)
類天疱瘡は、天疱瘡とは異なり、皮膚や粘膜に水疱が形成されるものの、異なる自己免疫反応が関与しています。
この病気では、皮膚と粘膜の下層である基底膜にある「コラーゲン」に対する免疫反応が原因です。
口腔内症状: 類天疱瘡の初期段階で口腔内に小さな水疱ができ、これが破れると痛みを伴う潰瘍ができます。通常は口の中の歯茎や頬の内側に発生します。
進行: 類天疱瘡は進行が遅いことが一般的ですが、放置すると症状が広がることがあります。天疱瘡よりも症状が軽度で、治療によって症状がコントロールできることが多いです。
治療: 類天疱瘡の治療には、ステロイドや免疫抑制剤が使われることがあります。また、局所治療が効果的な場合もあります。
口腔内での影響と注意点
どちらの疾患も口腔内に直接的な影響を与えるため、口腔ケアが非常に重要です。
水疱や潰瘍ができると、食事や会話が困難になることがありますので、柔らかい食事を取ることや、痛みを和らげるための薬の使用が推奨されます。
まとめ
天疱瘡や類天疱瘡は、自己免疫性疾患で口腔内にも影響を与えることがあります。早期に診断し、適切な治療を行うことが重要です。症状が悪化すると日常生活に支障をきたすことがあるため、定期的な口腔のチェックや医師の指導に従うことが大切です。
----------------------------------------------------------------------
妙典歯科Nクリニック
住所:
千葉県市川市富浜1-7-18 ドエル1-111
電話番号 :
047-316-0305
FAX番号 :
047-316-0322
----------------------------------------------------------------------