矯正を始める前に知っておきたいこと！

こんにちは！

千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

 

今回は矯正治療前に知っておきたいことをご紹介いたします。

前回のブログである「矯正治療治療前に確認しておきたいこと」とは少し内容が異なりますので前回の内容もぜひお読みいただけますとより矯正治療の準備に役立つことと思います。

 

・矯正治療中の虫歯治療は？

・矯正治療ってどのぐらいの期間がかかる？

・矯正治療の料金は？

・歯磨きは？

・矯正治療の痛みは？

・矯正専門と専門じゃないところの違いは？

・引っ越ししたらどうなる？

 

矯正治療中の虫歯

矯正治療中の虫歯は非常に厄介です。なぜ厄介なのか、矯正治療の２大手法としてワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。小児期の矯正では他の手法もありますので一概に他の治療法に当てはまるかは実際に通われる歯医者さんに伺ってみてください。

矯正治療中は複数の装置を歯に取り付けて歯を動かしていきます。虫歯治療では歯を削って別の何かで修復して治療が完了します。治療前と後では形は完全に一致することはありません。そのために予定していた矯正治療に支障がでたり、再度治療計画を立て直さなければならなかったりします。また、矯正装置自体が虫歯治療の阻害をすることがあり、例えばワイヤーの真下に虫歯がある場合に虫歯を削るための器具が入らなくなるなど矯正治療が虫歯治療の邪魔になることがあります。

 

矯正期間

矯正治療の期間はおおむね2.5年程度が一般的ですが、歯並びの度合いや成長期などの年齢にも左右されるために実際に歯医者さんにお口の状況を診てもらってから聞くことが一番です。ほんの少しのガタツキであれば1年未満で終わることもありますし、成長を待ちながらであれば5年以上かかることもあります。

 

矯正料金について

矯正治療は自由診療に含まれます。保険診療では国に定められた保険点数と呼ばれるもので全国一律の金額ですが、自由診療はほけんが適応されないために矯正治療を行っている歯医者さん毎にそれぞれ異なっています。全体の矯正治療の相場は100万円前後であることが一般的ではありますが振れ幅も大きいことが正直なところです。当院の矯正治療も90万円が最大ですが、キャンペーンなどの時期や軽度のガタツキによっては最小20万円前後でのご案内が可能です。

矯正治療で料金のみを判断材料にすることは大変危険です。最近では歯科とは無縁であった業界から格安で矯正治療を提供していることもあります。矯正治療は医療です。根拠に基づいて行われるべきであり、正しく各個人の正常咬合で治ることが最大の目的です。

 

歯磨きが難しい

矯正治療を開始すると、歯磨きの難易度は上がります。なぜ上がるのか、それは複数の装置が歯に付着し凹凸ができるためです。平たい一枚の壁を掃除するのと、ごつごつした岩壁を掃除するのとでは岩壁の方が磨き残しができるのが想像できると思います。そのため、矯正治療を開始する前から歯磨きが正しくできるようにして、矯正治療が始まった段階でもお口の状況に合わせた新たな磨き方を覚えて矯正治療をおこなってください。

 

矯正治療中の痛み

矯正治療は歯を動かす治療です。もう少し補足すると、常に歯に一定の力をかけることによって骨に植わっている歯を強制的に動かす方法です。当然力をかけているために多少なりとも痛みが伴いますが、個人差があります。違和感程度やジンジンする程度の方、歯がゆい、痛くてごはんが食べにくい方までそれぞれです。矯正治療はある程度の忍耐力も必要になってきます。

お子様に矯正治療をさせてあげたい親御さんがいらっしゃいますが、非常によい考え方で歯医者としても若年期に矯正治療を行うことを推奨します。ただ、治療を受けるのは矯正治療を受けられるありがたみが完全に理解できていないお子様となると、痛い思いをさせられたと誤認してしまうことは歯医者としても非常に残念です。一番いいのは働き出して自分で矯正を若い時期に始めることで、矯正治療の良さや、自分自身で汗水流して働いた結果のお金で矯正後のきれいになった自分を想像して頑張れる姿が理想なのかもしれません。

 

矯正専門の方がいいの？

矯正治療において、矯正治療を専門に扱っている歯科医院の方が、症例数や専門医や認定医などの有資格者がいる可能性が高いのが特徴です。この点では圧倒的に矯正専門の方が良いといえます。

しかし、矯正専門のデメリットもあるのが事実で、先ほどもお伝えしたように虫歯になったときには対応してくれないことがほとんどです。また矯正の道のみを究めているために一般治療を行わないのではなく、できない矯正専門医も多くいらっしゃいます。そのために虫歯ができると一般の歯医者に行き、一般の歯医者では矯正知識がない先生もいるために、あっち行ってこっちいってなどスムーズに進まないことがあります。

また、一般の歯医者さんで矯正の専門医を非常勤で雇用している歯科医院も多くあります。そのため一般と矯正のいいとこどりができることがあります。しかし、このクリニックのデメリットは非常勤のために月に1.2回しか矯正の対応ができず急な対応や、予約が混雑してしまいます。

最後に一般治療が行えてかつ矯正治療が行える歯医者さんですが、デメリットはやはり矯正専門医との症例数の差があります。しかし、メリットは存分にあり、一般治療しながら矯正治療が行えるためにお口の中で困ったことがあれば急患対応でもいつでも対応してもらえる気軽さ、歯医者さんの一本化、矯正治療だけではなく一般治療を掛け合わせた治療方法の選択肢の豊富さなど様々な点でメリットがあります。

 

矯正治療中の引っ越し

矯正治療は治療期間が他の治療と比較して長くなります。そのために急遽転勤が決まることで引っ越しで通えなくなる患者さまもいらっしゃいます。これは歯科医院の方針によってさまざまですが、多少の返金がある場合や全く返金の無い場合などさまざまです。また引っ越し前はマウスピース矯正していたが、引っ越し先ではマウスピース矯正を行っていないなんてこともありますし、同じワイヤー矯正であっても矯正治療はさまざまな手法があるために引っ越し前の歯科医院の方針と引っ越し後の歯科医院の方針が異なることもしばしばあります。可能な限り同じ歯科医院で通うことをおすすめしますが、どうしても通えない場合には引っ越し後の歯科医院は慎重に選ぶ必要があります。