唇の付け根にできた腫れ

粘液嚢胞の特徴は口の中の粘膜にできる物で好発部位は唇の裏側です。

特に何もしてないと痛みがなく、押されても痛みがありません。

粘膜と同等の色をしているかやや青みがかった色をしています。

自然に治ることが多いですが数か月持続する場合もあり必要に応じて切除することがあります。

再発することもありますので小さくなっても再度大きくなる可能性もあります。

 

粘液嚢胞の成り立ちとしては、粘膜の中にある小さな唾液を作る工場である唾液腺から粘膜の外（口腔内）に出るまでの唾液の導管が破れて粘膜の中に唾液が溜まってしまっていることが多いです。

唇を誤って噛んでしまったり、顔をぶつけてしまったなどのきっかけで導管が破れてしまうことが原因です。

唾液の導管が自然に治ってくれると溢出する唾液もなくなり、漏れ出た唾液は自然に排出されます。

 

なかなか自然に治らない場合には切除しますが、切除する際にも他の近くにある唾液腺の導管を傷つけてしまう場合もあり新たな粘液嚢胞の発生もあるために積極的には切除は行っていません。

 

上記の特徴に当てはまらない場合には他の疾患の可能性があります。

もしお口の中のできもので不安があるようでしたらぜひ一度当院でご相談ください。