すり減った歯と折れた歯はどちらが治療が簡単？

こんにちは！

千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

 

突然ですが、すり減って短くなった歯と歯の先端が折れた歯の治療でどちらが元の形に治すのが大変かお分かりになりますでしょうか。

 

実はすり減った歯を治す方が非常に大変なのです！

 

もちろん、歯が粉々になって原型がなかったり、歯の根元まで大きく割れてしまったりすると歯の抜歯になることがありますが今回は歯の一部が破折している場合に限定しておきます。

 

まずそれぞれの原因について考えてみましょう。

 

歯のすり減りは、上の歯と下の歯の噛みあわせによって歯同士がお互いに噛む力によって削り合って少しずつ歯が薄くなっていくことが原因となっています。

 

歯の破折は、上下の歯同士もしくは歯が他の物質（例：床や壁など）に衝突し、一時的な外力によって折れることが原因です。

 

この原因だけでも長い間かけて起こった現象である歯のすり減りと一時的な原因による歯の破折では一時的な原因の方が治療のしやすさが分かります。

 

また歯の機能は食べ物をすりつぶすことが一番の機能といえます。磨り潰すためには歯と歯が接触することが必要不可欠です。

噛んだ時に上下の歯と歯の間に空間があれば詰め物を入れることが可能ですが、空間がなければ詰め物の入るスペースがなく詰められません。

 

もしスペースの無いところに詰め物を入れてしまうとどうなるでしょう。

詰め物を入れた他の部分は全く当たらずに詰めたところのみが接触するような状況が生まれます。

当然、噛む力がその1点に集中してしまい、自然にまた詰め物は削れて元通りに戻ってしまうでしょう。

 

では上下の歯がかみ合った時に、歯のすり減りと歯の破折ではどちらにスペースがあるのでしょう。

歯のすり減りはすでにかみ合ってできた物ですから、スペースは全くありません。むしろ通常よりも噛みあう面積はおおくなっているでしょう。

一方歯の破折では欠損している部分が明らかで噛めなくなっている部分とも表現できますのでスペースがあることが分かります。

 

歯のすり減りは全ての歯の挙上を行うことで初めて均等に噛むことができるため、歯のすり減りは大変な治療といえます。

 

当院では歯が折れてしまった場合でもすり減った場合でも治療を行っております。ぜひ一度当院でご相談ください。