金属を入れると歯茎が黒くなる！？

お口の中は物質にとってはとても過酷な環境です。

食べ物を消化するという観点から見ると消化するという意味では非常に良い点ですが、歯科治療の材料はその環境に耐えなければならないという条件が付いてきます。

 

歯科で使用する金属を長年使用しているとどうしても劣化が起こってきます。

金属は溶かされることはあまりないですが、溶けるに近いような意味合いでイオン化してしまいます。

 

学生時代に習うようなイオン化傾向というものを覚えていますでしょうか？

ある金属とある金属を同時に入れたときにイオン化傾向の高い方から腐食されていくという現象があったかと思います。

 

歯科金属は基本的には合金で色んな金属が混ざってそれぞれの性質を利用してお口の中の環境に耐えるようにしています。

 

最初にお見せしたお口のなかの写真はイラスト画像の様な銀の被せ物（銀歯）が入っていました。

 

保険の銀歯でも問題なく使用できれば20年以上使用できることもありますが、確実に劣化していきます。

先ほどお伝えした通りイオン化するために歯茎にイオン化した金属が定着し『メタルタトゥー』と呼ばれる黒いシミのような状態になることがあります。

 

一度メタルタトゥーになってしまうと歯ブラシなどでは基本的には除去することができず、歯科医院などでレーザーによって除去するなどの対応が必要になってきます。

 

最近はなるべく金属を使用しないような流れがありますが、まだまだ強度などの観点から金属は切り離せない状態です。

当院ではなるべく金属を使用しないメタルフリーな治療をオススメしておりますのでぜひ一度当院でご相談ください。