インプラント治療ができる人できない人

インプラント治療は最近メジャーになってきました。

インプラント治療とは歯のなくなった場所に完全に人工の歯を入れる方法です。

 

医科の方では人工関節なんかもインプラント治療とされており広い意味では体内に入れ込むことをインプラントと呼んでいます。

 

歯科では歯を人工で作るため、歯と同様に歯を支える骨の部分に人工歯根を埋め込む必要があります。

そのうえで人工歯根は骨と安定し、被せ物をつけることで噛めるように人工の歯が出来上がるといった工程になります。

 

ではどのような人がインプラント治療を受けることが難しいのでしょうか。

 

まずは全身疾患です。

糖尿病や骨の代謝に関わる疾患、リウマチ性疾患などはインプラント治療の結果に大きな影響を及ぼす可能性があるので絶対にインプラント治療ができないことはありませんが、しっかりとかかりつけ医にて病状がコントロールされていることが必要です。

また、循環器疾患、内分泌疾患、腎疾患、血液疾患、免疫不全当の場合にはインプラント手術が患者さまの生命に影響を及ぼしかねないため、かかりつけ医にしっかりと情報の共有と薬の対応などを十分に連携をとる必要があります。

 

次に嗜好や習癖です。

インプラントは骨に結合しなければなりません。そのためインプラント手術前後では必ず禁煙を行う必要があります。

かみ合わせがつよすぎる人は装置の破壊にもつながるためにマウスガードなどの利用も検討しなければなりません。

 

インプラントができる年齢もあります。インプラントは創傷治癒能力の少ない高齢者はだめではありませんが注意が必要です。成長期の若年者はインプラントは骨の成長に調和しないため禁忌になります。

 

局所的な要因では

口がある程度以上開かない人はインプラント埋入手術が出来なかったり、骨が壊死している場合やインプラントが入る幅が足りない場合、歯周病がコントロールされていない場合、骨量が全く足りない場合など

様々な要因でインプラントが埋入できないこともあります。

 

こういったことに注意しながらインプラントを検討されている場合にはしっかりと歯科医師に相談しましょう。