根尖病巣からの治癒経過！

治療前のレントゲン写真です。

レントゲン写真を見慣れているような方はわかるかもしれませんが、向かって左の2番目と３番目の先端にかかるように黒い大きな影が見えます。

これが根尖病巣です。

 

本来歯を支える部分は骨があり、骨は白く写ります。

黒くなるということは骨は溶かされて無くなっているということ、根の先端には骨を溶かすようなことが起きているということが分かります。

 

これほど大きな範囲の黒い影は実際お口の中では上あごが大きく腫れてしまっていました。

実際根尖病巣の原因は先ほどの2番目の歯の神経が虫歯によって壊死を起こして根の先端から膿がどんどんと骨を溶かしてしまっていたことでした。

 

この場合感染根管治療といって歯の中の壊死組織を除去しきれいな状態にしていきます。

また溜まってしまった膿も排出してあげる必要があります。

 

治療自体は1.5か月程度で終了し根の中のお掃除のみ行いました。

膿んでいるのは実際は骨の中ですがそこには直接治療を行うわけではありません。

（場合によっては歯根端切除や嚢胞摘出なども行うこともあります。）

 

歯の中がきれいになって治療が完了しても骨が完全に戻っているわけではありません。

「骨が治っていないのに終わるの？」「歯の中だけで骨の所（膿が溜まっていた所）の治療はしなくていいの？」

と思うかもしれません。

 

今回膿ができた原因は歯の中の壊死から膿ができていたわけですから膿を作り出していた原因を取り除けば、あとは自然に治癒していくのを待ちます。

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