痛くないけど、口の中が腫れてる？？

口の中にできる**骨隆起（こつりゅうき）**は、歯槽骨（しそうこつ）や口蓋（こうがい）、**下顎（かがく）**の骨が過剰に成長することでできる硬い隆起（こぶ）です。基本的に良性で、痛みがないことがほとんどですが、義歯の装着や口の中の違和感の原因になることがあります。

口の中の骨隆起の種類

1. 歯槽骨隆起（しそうこつりゅうき）

上顎や下顎の歯の根元（歯槽骨）にできる。

強い噛みしめや歯ぎしりの影響で発生することが多い。

基本的に治療不要だが、大きくなると入れ歯の邪魔になることも。

2. 口蓋隆起（こうがいりゅうき）

上顎（口蓋）の真ん中あたりにできる硬い膨らみ。

遺伝的要因が関係している可能性があり、東アジア人に多い。

通常、痛みはないが、大きくなると食べ物が当たって気になることがある。

3. 下顎隆起（かがくりゅうき）

下顎の内側（舌の付け根あたり）に左右対称にできる。

噛む力が強い人や、歯ぎしり・食いしばりのクセがある人に多い。

成長すると舌が当たって違和感が出ることがある。

原因

遺伝的要因：家族に骨隆起がある人はできやすい。

歯ぎしり・食いしばり：強い咬合力が骨に刺激を与え、骨の過形成を引き起こす。

硬い食べ物の習慣：顎の骨に継続的な負荷がかかると発生しやすい。

治療は必要？

基本的には放置でOK（痛みや支障がなければそのままで問題なし）。

義歯が合わない場合：入れ歯を作る際に邪魔になる場合は、歯科で削る手術を行うこともある。

違和感が強い場合：食事や発音に影響が出るほど大きい場合は、外科的に切除することがある。

受診の目安

骨隆起が急に大きくなった

痛みや違和感がある

入れ歯が合わなくなった

骨隆起はほとんどの場合、特に心配する必要はありませんが、気になる場合は歯科医院で相談すると安心です。

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