こんにちは！
千葉県市川市の妙典駅前にある妙典歯科Nクリニックです。

親知らずの抜歯には難易度に差がある！？

親知らずの抜歯ですぐに抜けたという人もいれば、とても大変な抜歯だったという人と二つに分かれることがあります。

親知らずの抜歯では実際に難易度にかなりの差があります。

親知らずの難易度を決める要素。
・歯の大きさ。
・根っこの本数。
・根っこの彎曲。
・歯の生えている向き。
・周囲の組織。　　　　　など。

一つ例としてレントゲン写真をお見せします。

右の上下の親知らずを同時に抜歯した例。
上の親知らずでは抜歯時間1分未満なのに対し下の親知らずでは約20分程度時間を要しています。（麻酔時間を除く。）

レントゲンの状態から確認していきましょう。

右上の親知らずでは他の普通のサイズの歯よりも小さい矮小歯と呼ばれる歯です。根っこは1本で少しだけ曲がっているぐらいで形もほぼ円錐形（画像上は三角形）でするっと抜けそうな形をしています。骨の埋まり具合は根の部分の周囲骨は炎症によりやや溶けていそうです。

では、右下の親知らずではどうでしょう。
歯のサイズは平均的なサイズで決して大きくはありません。
根っこの本数は1本に見えやすいですが、2本の根っこが半分以上重なって見えています。
通常親知らずでは根っこが2本あることはよくあることですが重なって見えることは歯の向きに異常があることが多いです。
レントゲン写真の性質上、平面的にしかとらえることができず重なって見えるということはまっすぐ前を向いて生えているのではなく約90度回れ右または左しているということなのです。

ここに今回の抜歯を難しくするポイントがありました。根っこはまっすぐ生えているようにレントゲン写真上みえていましたが、実際には大きく頬側に2本とも曲がっていたのです。この曲がっていた根っこのために引っかかりができて抜歯しにくい状況となりました。

事前にこの可能性を予期して患者様には説明していたため、歯を分割したりすることによって比較滞りなく抜歯を行い患者さまへのストレスを軽減することができました。

妙典歯科Nクリニックでは、総合病院の歯科口腔外科で研修を積んだ歯医者である院長が抜歯を行いますので、ぜひ当院でご相談ください。