サイナスリフト(骨造成)
2025/01/22
サイナスリフト(骨造成)
サイナスリフト(Sinus Lift)は、上顎の奥歯(臼歯部)にインプラントを埋め込む際、骨の量が不足している場合に行われる骨再生の手術です。特に上顎洞(サイナス)が大きくてインプラントを支えるだけの骨の高さが足りないときに行われます。
サイナスリフトの目的
インプラントを安定させるために、上顎の骨の高さを増やすこと。
上顎洞の下に人工骨や自家骨(患者自身の骨)を移植し、骨の再生を促します。
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サイナスリフトの適応
以下の場合にサイナスリフトが検討されます:
1. 上顎洞の位置が低い:インプラントの埋入に必要な骨の厚みが不足している。
2. 長期間歯を失っている:歯が抜けた後、顎の骨が吸収されて薄くなっている。
3. 骨量不足:先天的な要因や外傷で骨が少ない。
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サイナスリフトの手術の流れ
1. 診断
X線やCTスキャンを使い、上顎洞の位置や骨の厚みを確認します。
2. 手術準備
局所麻酔を行い、必要に応じて鎮静剤を使用します。
3. 上顎洞へのアクセス
歯茎を切開し、骨に小さな穴を開けて上顎洞の粘膜を持ち上げます。
4. 骨移植材の挿入
持ち上げた上顎洞の下に人工骨や自家骨を充填します。
5. 閉鎖
歯茎を縫合し、手術は完了です。
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サイナスリフト後の経過と注意点
回復期間:骨が十分に再生するまでに数カ月(通常6カ月程度)かかります。その後、インプラントの埋入手術が行われます。
腫れや痛み:術後、軽度の腫れや痛みが起こることがありますが、数日で治まります。
注意事項:鼻を強くかむことや、鼻圧を高める行為は避ける必要があります(上顎洞への負担を避けるため)。
定期的な検診:術後の状態を確認し、感染などを防ぐために歯科医の指示に従います。
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サイナスリフトのメリットとデメリット
メリット
インプラント治療が可能になる。
骨の再生により、長期的な安定性が得られる。
デメリット
治療期間が延びる(骨再生期間が必要)。
追加の費用がかかる。
感染や合併症(まれですが、上顎洞炎など)のリスクがある。
サイナスリフトは高度な技術を要する治療のため、経験豊富な歯科医に相談することが重要です。また、手術を受ける前にリスクや治療計画について十分な説明を受けるようにしましょう。
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