【歯科医師監修】鼻づまりや頬の痛み、実は「歯」が原因かも?歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)とは
2026/06/22
【歯科医師監修】鼻づまりや頬の痛み、実は「歯」が原因かも?歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)とは
「風邪を引いていないのに、片方の鼻だけ詰まる」
「下を向くと、片側の頬や目のあたりが重痛い」
「上の奥歯が浮くような、ズキズキする痛みがある」
このような症状にお悩みではありませんか?
実はこれ、鼻の病気ではなく、上の奥歯の虫歯や歯周病が原因で起こる「歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)」という病気のサインかもしれません。
今回は、意外と知られていない歯と鼻の深い関係について、分かりやすく解説します。
1. 歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)とは?
人間の顔の骨の中には、いくつかの空洞があります。そのうち、鼻の横から目の下あたりにかけて広がる、一番大きな空洞を「上顎洞(じょうがくどう)」といいます。
この上顎洞は、上の奥歯(根元)と非常に近い場所にあります。
そのため、上の奥歯の炎症が原因で上顎洞にまで細菌が侵入し、粘膜にウミが溜まって炎症を起こしてしまうことがあります。これを「歯性上顎洞炎」と呼びます。
一般的に「蓄膿症(ちくのうしょう)」と呼ばれるもののうち、約10〜20%は歯が原因だと言われています。
2. どんな症状が出るの?(チェックリスト)
耳鼻科の「副鼻腔炎(風邪などが原因)」と似ていますが、歯性上顎洞炎には以下のような特徴的な症状があります。
片側だけに症状が出る(鼻づまり、ドロッとした黄色い鼻水など)
鼻水から嫌なニオイ(生臭い、腐敗臭など)がする
片側の頬、目の下、おでこのあたりが痛む・重苦しい
頭痛や、下を向いたときに響くような痛みがある
上の奥歯がズキズキ痛む、噛むと痛い、浮いた感じがする
風邪による鼻炎は両側に症状が出ることが多いですが、「片側だけ」という場合は、歯が原因である可能性がぐっと高くなります。
3. なぜ起こる?主な原因
主な原因は、上の奥歯のトラブルです。
進行した虫歯
虫歯が神経まで達し、神経が死んでしまうと、根っこの先(根尖)にウミの袋ができます。そのウミが上顎洞へと突き抜けてしまうケースです。
重度の歯周病
歯の周りの骨が溶け、歯周病菌が奥深くへ進行して上顎洞に達してしまうケースです。
過去の根管治療(歯の根の治療)の再発
過去に神経を抜いた歯の根元で、再び細菌が繁殖して炎症を起こすケースです。
4. 歯性上顎洞炎の治療方法
この病気を根本的に治すには、「鼻(上顎洞)の治療」と「原因となっている歯の治療」の両方が必要になります。
お薬での治療:抗生物質(抗菌薬)や消炎鎮痛薬を服用し、まずは全体の炎症やウミを抑えます。
歯科的な治療:原因となっている歯の根の治療(根管治療)や、歯周病の治療を行います。状態によっては、原因歯を抜歯(親知らずなど)することもあります。
耳鼻咽喉科での治療:鼻からのアプローチでウミを洗浄したり、重症の場合は内視鏡手術を行うこともあります。
当院での対応について(受診をお考えの方へ)
「歯性上顎洞炎かもしれない」とご不安で来院された場合、当院ではまずレントゲン撮影などを行い、上の奥歯に原因があるかどうかの精密な診断を行います。
ただし、歯性上顎洞炎の根本的な解決には、歯科だけでなく耳鼻咽喉科との高度な連携や、専門的な設備での治療が必要となるケースがほとんどです。
そのため、当院では診断後、速やかに信頼できる近隣の専門病院(歯科口腔外科・耳鼻咽喉科など)へご紹介させていただく体制をとっております。
「まずは原因が歯にあるのか確かめたい」「どこに相談していいか分からない」という方は、どうぞ安心して当院へご相談ください。適切な医療機関へスムーズに橋渡しをさせていただきます。
妙典歯科Nクリニック
[住所] 市川市富浜1-7-18ドエル1-111
[電話番号] 047-316-0305
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