【歯科医師解説】デンタルフロスは1日何回?正しい順番・使い方と習慣化のコツ
2026/07/22
「毎日歯みがきをしているのに虫歯や歯周病になってしまう…」とお悩みではありませんか?
実は、歯ブラシだけではお口の中の汚れの約60%しか落とせないと言われています。残りの約40%の汚れを効率よく取り除くために欠かせないのが「デンタルフロス」です。
この記事では、歯科医師の視点からデンタルフロスの適切な使用頻度や効果的な使い方、長続きさせるためのコツをわかりやすく解説します。
結論:デンタルフロスは「1日1回・夜の歯みがき前」が最適!
まず結論からお伝えすると、デンタルフロスは1日1回、就寝前の歯みがき前に行うのが最も効果的です。
1. なぜ「1日1回」で十分なのか?
虫歯や歯周病の原因となる「歯垢(プラーク)」は、形成されてから定着・悪質化するまでに約24〜48時間かかります。そのため、24時間に1回しっかりと除去できれば、細菌の繁殖を大幅に防ぐことができるからです。
2. なぜ「就寝前&歯みがき前」なのか?
就寝前: 睡眠中は唾液の分泌量が減り、お口の中の細菌が最も繁殖しやすい時間帯です。寝る前にしっかり汚れを落とすことが重要です。
歯みがき前: 先にフロスで歯と歯の間の詰まりを取り除いておくことで、その後の歯みがき粉に含まれるフッ素成分が歯間まで行き渡りやすくなります。
デンタルフロスを併用すべき3つの大きなメリット
メリット解説
歯垢除去率が約80%にUP歯ブラシ単体(約60%)に比べ、フロスを併用すると歯垢除去率が約85%まで向上します。
お口のニオイ(口臭)予防歯間に残った食べかすや細菌の腐敗臭は口臭の大きな原因です。これらを直接取り除けます。
虫歯・歯周病の初期発見「いつも同じ場所でフロスがひっかかる」「出血する」といった変化から、初期虫歯や歯周病に早く気づけます。
歯科医師が教える!正しいフロスの使い方(ホルダータイプ)
初心者の方には、持ち手がついた「Y字型」や「F字型」のホルダータイプがおすすめです(奥歯にはY字型が使いやすいです)。
ゆっくり挿入する
歯と歯の間に、ノコギリの鋸(のこ)を引くように左右に細かく動かしながら優しく入れます。
※上から一気に力任せに入れると茎を傷つけるので注意してください。
歯の側面に沿わせる
歯の側面(左右両方)にフロスをピタッと巻き付けるように沿わせます。
上下に動かして清掃する
歯ぐきの少し内側から歯の先端に向かって、上下に2〜3回動かして汚れをこそぎ落とします。
ゆっくり抜き取る
入れる時と同様に、左右に細かく動かしながら優しく抜きます。
デンタルフロスに関するよくある質問(FAQ)
Q1. フロスを使うと血が出ます。やめたほうがいいですか?
A. 基本的には続けて問題ありません。
使い始めに出血する主な原因は、歯ぐきに炎症(歯周病や歯肉炎)があるためです。毎日続けて歯垢が落ちてくると、1週間ほどで炎症が収まり出血もしなくなります。ただし、痛みが強い場合や何週間も出血が続く場合は、一度歯科医院でご相談ください。
Q2. フロスを入れると歯と歯の間が広がりませんか?
A. フロスで歯の間が広がることはありません。
フロスの糸は非常に細いため、歯を動かすような力は加わりません。隙間が広がったように感じる場合は、歯ぐきの腫れが引き、健康な状態に戻った証拠であることがほとんどです。
まとめ:毎日の習慣にして健康な歯を守りましょう
デンタルフロスは1日1回・夜の歯みがき前に行うのがベスト
歯ブラシと併用することで歯垢除去率は約80%以上にアップ
使い始めの出血は歯ぐきの炎症サイン。正しく続ければ改善していきます
お口の状態に合ったフロスの種類や、より詳しい使い方については、定期検診の際にお気軽にご相談ください。
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